飼っているカメが産卵したら、それだけで嬉しいものですね。
一匹で飼っているならもちろん子ガメが生まれることはありませんので、腐る前に処理しなければなりませんが、オス・メスのペアで飼っている場合でしたら子ガメが生まれる卵です。
カメの産卵時期は種類にもよりますが、大体春の終わりから夏にかけてだそうです。
卵はどのくらいの期間で孵化するのか
大まかに言えば2ヶ月が目安です。
ウミガメは、一回に産んだ卵が全て同時に孵化します。
テレビ番組などで、ウミガメの赤ちゃんが一斉に海を目指して歩いていくのを見たことがある方もいると思います。
普段野生でも見かけるような淡水で生活するカメはそうではないようです。
淡水で生活するカメは同じ日に産まれた卵でも、バラバラに生まれてきます。
ウミガメの孵化
飼育向きのカメは多彩な種類があるため網羅するのが難しいので、私達が身近にはなかなか見ることのできないウミガメを中心に産卵から孵化を追っていくことにします。
ウミガメの卵は、産卵されたときから発育が始まっています。
カメの卵は20時間前後で上下が決まるとされており、上下決定後に逆さにしたり、傾け過ぎたりすると生まれてくることができません。
そして二ヶ月後、無事に孵化を迎えたカメは卵の中で十分に成長しているはずです。
卵の殻を破るだけで数日かかることもありますが、脱出した後は砂の中で少しの間過ごします。
孵化から地上へ脱出するまでには数日〜1週間ほどかかります。
砂から脱出できずに終わってしまう子ガメも珍しくありません。
夜になるのを待って砂から這い出ることができたカメは、明るい方向に向かっていく習性がありますので、光る海に向かって迷わず歩いていくことができます。
しかし、街灯など海より明るい光源がありますと、そちらに向かって行ってしまうようです。
その間に体が乾燥したり、体力を奪って弱ってしまうことも…。
全ての子ガメが無事に海にたどり着けるわけではないということですね。
まとめ
ウミガメを例に挙げましたが、飼育しているカメを人工的に孵化させるには繊細な注意が必要になってきます。
飼育下においてはカメが産卵した卵が自然に孵化する可能性はかなり低いようです。
せっかく生まれた命がどれだけ壊れやすいのか知ることが、大切に扱う気持ちに繋がるかもしれませんね。
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