カメを飼おうと決めたものの、飼育道具をどこまで用意すれば良いのか分からない方もいると思います。
特にフィルターについては種類も多く、どれを購入すれば良いのか迷ってしまいます。
使いこなせれば、カメを良い環境で飼育することができるフィルター。
どんな種類があるのか調べてみました。
フィルターの種類あれこれ
フィルターとはそもそも何でしょうか。
フィルターは、水質が悪くなることを遅らせることができる装置です。
カメを飼う以上、水槽はある程度清潔に保たなければなりません。
毎日水槽の水を交換するのなら必要ないかもしれませんが、フィルターを使用することで水槽内を清潔に保つ効果が期待できます。
他にも水流を作ったり、水流によってゴミを1箇所に集めることも可能です。
カメの種類によっては水質の維持が重要になってくるため、使いこなせば水槽の管理がぐっと楽になりますよ。
カメの飼育でよく使われるのは濾過フィルターと呼ばれるものです。
このフィルターは、水槽内の排泄物や餌の食べ残しなどの汚れを浄化し、水質を綺麗に保つ効果が期待できます。
濾過フィルターにはいくつか種類があり、飼育する生き物や水槽の環境によって適する物が変わってきます。
手持ちの水槽の環境や、飼育するカメに合わせて準備が必要です。
1.外部式フィルター
水草育成を重視する場合おすすめしたいフィルターです。
様々な水槽のサイズに対応可能で、音が静か。
フィルター本体は水槽台の内部にあるため、水槽周辺がスッキリして見えるのが特徴です。
ただし、フィルターに排泄物や餌の食べ残しがたまるため、カメの育成には不向きだと言われています。
マメに掃除を行えばフィルターの機能を充分活かせますが、外部式フィルターだけでは水質維持が難しい可能性が高いです。
フィルターの設置方法に工夫が必要になってきます。
2.上部式フィルター
その名の通り、水槽の上部に取り付けて使用します。
熱帯魚の水槽でよく見られる、ポピュラーなフィルターだと言えるでしょう。
見栄えは良くありませんが、濾過能力が高いのはメリットです。
メンテナンスもしやすく安価。
飼育にもってこいのフィルターなので、濾材にスポンジなど濾過に向く素材を使用すれば、カメの水槽で有効に機能するでしょう。
ただ、水の落下音が目立つフィルターです。
また上部式フィルターは水深が浅い水槽では上手く稼働せず、水を吸い上げられなかったり、フィルターの消耗が激しくなる問題点があります。
飼育するカメによっては、水深が浅くなります。
水槽の深さによっては使用がおすすめできないため、注意が必要です。
3.底面式フィルター
水槽の底に敷くタイプのフィルターです。
使用する場合、底に砂利を敷く必要があります。
砂利自体はバクテリアの住処になる、爪とぎに役立つなど、カメにとってはメリットになります。
濾過能力はとても高いですが、底にあるため砂利やカメの排泄物がたまりやすく、こまめな清掃やメンテナンスが必要です。
マメにメンテナンスしても構わないようでしたら、使用してみても良いでしょう。
60センチ以下の水槽に適しているので、カメの水槽では安心して使用することができます。
4.外掛式フィルター
水槽の縁にかけて使用するフィルターです。
手軽に利用できますが、濾過機能を活かすために改造して使用することが多いです。
45センチ以下の水槽なら濾過能力が期待できますが、60センチ以上の水槽には不向きです。
カメの水槽のサイズによりますが、濾過する力はそこまで高くないため気をつけましょう。
5.投げ込み式フィルター
フィルター本体を水中に入れるタイプのものです。
価格が安く購入しやすいですが、メインフィルターにしては力がありません。
サブフィルターとして活用するのがおすすめです。
濾過というよりは、水流を作る目的で使用するケースがあります。
6.スポンジフィルター
パイプの先にスポンジがついた構造のフィルターです。
スポンジにバクテリアを繁殖させることができますが、排泄物やゴミがたまりやすく、マメな清掃が必要です。
中型以上の水槽では濾過能力が劣ってしまうため、サブフィルターとして使用するのが無難でしょう。
また適切なスポンジフィルターのサイズの見極めが難しいため、初心者には不向きです。
7.オーバーフロー式濾過
濾過槽から水槽に水を送り、循環させ濾過を行なう設備です。
フィルターと言うより濾過装置のイメージになります。
規模が大きいためコストがかかりますが、濾過能力は高く手入れも簡単です。
大型水槽向けで小型水槽には向きませんが、大きな水槽でカメを飼育しており、予算の都合がつくのなら取り入れてもいいかもしれません。
フィルターには様々な種類があり、自宅に設置している水槽の規模や飼育しているカメの種類や数によって適するものが変わってきます。
迷うならペットショップで相談し購入するのが良いでしょう。
まとめ
カメを快適な環境で飼育するために、フィルターは便利な濾過装置だと言えるでしょう。
使いこなせば毎日水槽の水を替えなくても、上手く水質や環境を保つことが可能です。
ただ、フィルターを使いこなすのは初心者には難しい印象を受けます。
分からないまま購入するより、詳しい専門家に相談し、自宅の水槽や自身の生活環境、予算に合わせた準備が必要だと感じました。
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