亀は草原、砂漠、森林、海洋など様々な場所で生息しています。
陸棲種のみで構成されているリクガメ科や、産卵以外では上陸しない完全水生種(海棲種)のみで構成されているウミガメ上科がいます。
リクガメとウミガメそれぞれの生態と特徴についてみていきましょう。
陸亀について
多くの種類が河川や沼、池などの淡水域に生息しています。
水からあまり離れずに生活していますが、リクガメ科は陸上で生活をします。
エサは地上にある草を主に食べます。
手足は短くて丈夫でごつごつした岩も登れるようにがっちりとした爪を持っています。
ウミガメとリクガメでは甲羅にも違いがあります。
リクガメの甲羅はドーム型をしています。
一部の種類を除いて、ドーム状の甲羅に手足を入れて外敵から身を守ります。
しかしひっくり返ってしまうと自力で起き上がることが難しく、肺がその他の臓器に圧迫して亡くなってしまうケースも数多くあります。
海亀について
海棲種も多くは肺呼吸をしないと生きていけないため、水面に顔を出して息継ぎを行います。
しかし、冬眠中の亀は総排出腔でガス交換を行うことで、空気呼吸を行わず呼吸のために水面に上がらない場合もあります。
エサは海の中の海藻を主に食べています。
ウミガメの手足はリクガメとは異なりヒレのようになっています。
また、甲羅は平らになっています。
ウミガメは敵から逃げる際に時速40kmものスピードで逃げます。
逃げる時に水の抵抗を減らすために甲羅が平らになっています。
ウミガメは甲羅の中に手足を完全に収納することができません。
しかし、ウミガメは速く泳ぎ、外敵から逃げる為に長い年月をかけて甲羅をうすく滑らかに進化させてきました。
まとめ
亀は生息地によって、それぞれの特性に合わせて進化を続けてきました。
その結果リクガメとウミガメでは、同じ亀であってもこれほどまでに形状が異なっています。
亀は2億1000万年前から生息し、現在に至るまで進化を続けながら生きてきました。
その過程で、外敵から自分の身を守るため手足や甲羅などさまざまなものをその地域に合った形状に進化させています。
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