ウミガメは、その愛らしい見た目から、アニメにも登場するほど、人気の高い動物ですね。
みなさんは、日本の海で、ウミガメを見ることができることを知っていますか。
今回は、日本の近海に生息するウミガメについて、まとめてみました。
世界中には何種類のウミガメがいるの?
南極の海を除いて、世界中の海に生息しているウミガメ。
主に、暖かい地域の海を好んで生息するウミガメは、現在7種類が確認されています。
種類によって、体の大きさである「甲長」をはじめ、いろいろな違いがあります。
海藻など植物性のものを好んで食べる「アオウミガメ」。
貝やカニ、イカなど動物性のものを好んで食べる「アカウミガメ」などが、一般的に知られています。
日本の海に生息するウミガメの種類は?
それでは、日本の海には、どのような種類のウミガメがいるのでしょうか。
日本の近海に生息しているウミガメは「アカウミガメ」「アオウミガメ」「タイマイ」「オサガメ」「ヒメウミガメ」の5種類。
その内、日本の砂浜で卵を産むのは、「アカウミガメ」「アオウミガメ」「タイマイ」の3種類のみです。
アカウミガメは、主に、福島県から沖縄県までの被比較的広い範囲で産卵します。
アオウミガメは、主に小笠原諸島や南西諸島、タイマイは、主に、沖縄県で産卵します。
ウミガメは、全種類がレッドリスト、絶滅危惧種に指定されています。
ウミガメは、長い間、食料として、人々の食卓に上ってきました。
また、タイマイの甲羅からは、装飾品になる「べっ甲」が作られ、古代エジプト時代から、他国との貿易の重要な商品として取り引きされていました。
このべっ甲があったからこそ、紅海沿岸の港が栄えたとされています。
クレオパトラの浴槽が、べっ甲でできていたのでは、という説もあり、古代エジプト時代から、ウミガメは、私たち人間の生活と、密接に関わっていたのです。
そのことが、現在、ウミガメを絶滅へと追いやる歴史の始まりだったのかもしれません。
他にも、海洋の汚染や、漁業用の網に引っ掛かるなどの事故により、徐々にウミガメの個体数は減少してしまいました。
また、地球の温暖化をはじめ、自然環境の破壊が、ウミガメの生息地を消失させる原因となっていて、地球規模で、早急な対応が望まれています。
まとめ
人間との長い歴史があるウミガメ。
私たちが、彼らの恩恵を受けてきたのは、紛れのない事実なのです。
その恩返しをする時期がやってきたのかもしれません。
私たちが、ウミガメたちのためにできること、それを、みんなで考えていきたいものです。
今のあなたにおすすめの記事