みなさんは、ウミガメが産卵するために、いろいろな条件があることを知っていますか?
今回は、その条件についてと、近年行われている、ウミガメの保護活動について、まとめてみました。
ウミガメが産卵する条件は?
ウミガメは、広い地球上で、どのようにして産卵場所を選んでいるのでしょうか。
ウミガメが産卵場所を選ぶ際には、いくつかの条件があるようです。
- 砂浜の砂の状態が、産卵に適していること
- 海岸にウミガメの餌となる魚介類・海藻などがたくさんあること
- 海岸に、人工的な建物がなく、光や大きな音がしない場所であること
- 卵を孵すために、砂浜に、強い日差しが当たること
- 砂浜から海までの距離が十分にあり、満潮の時でも、波で卵が流されない場所であること
このすべての条件を満たす海岸でのみ、ウミガメは産卵するのです。
ウミガメは毎年産卵するの?
ウミガメの産卵は、毎年、世界中の砂浜で見ることができます。
ですがウミガメは、毎年産卵するわけではありません。
産卵の時期を迎えたウミガメは、本来の生息している深い海から、陸に近い、浅い海へと集まってくるそうです。
そして、砂浜に上陸すると、前足と後ろ足を懸命に動かして、産卵に適した場所を探して砂浜を歩きまわります。
ウミガメが産卵した後の砂浜には、まるで、キャタピラが走ったような跡がのこされます。
これによって、ウミガメが産卵した場所の、だいたいの見当がつけられるのです。
ウミガメは、現在、絶滅が危惧されていて、世界各地で、子ガメを海に戻す活動が行われています。
一般的に、孵化した子ガメは、孵化してからすぐ、夜のうちに海へと向かいます。
その理由の1つが、天敵に見つからないようにするため。
でも、人が保護した卵から子ガメが孵った場合、子ガメを、すぐに海に戻すことは難しく、その間に、子ガメの体力が落ち、弱ってしまうこともあるそうです。
そのため、この活動には賛否両論があり、物議をかもしているのです。
まとめ
ウミガメを絶滅から救うための活動は、世界各地で行われていますが、ウミガメが産卵しやすい浜辺を守ることも、とても重要です。
貴重な自然環境を守ること、それはウミガメのためだけではなく、私たちにとっても必要なことなのかもしれません。
今のあなたにおすすめの記事