みなさんは、ウミガメの産卵を見てみたい…と思ったことがありますか。

テレビで、産卵シーンを放送することもありますよね。

その時に、ウミガメが泣いているように見えませんか。

今回は、ウミガメが流す、涙の理由について、まとめてみました。

ウミガメ 産卵 涙

ウミガメの産卵を見るためには?

日本の海に生息するウミガメは、5月~8月にかけ、産卵場所を求めて、浜辺に上陸します。

その際に、ウミガメは、いろいろな条件をもとにして、産卵場所を決めているようです。

それは、何よりも、安全に卵を孵化させるため。

より多くの子ガメが産まれ、海に帰れるようにするためには、産卵場所の正しい選択が、最も重要なのです。

野犬などがうろうろしているような浜辺では、安全に卵を孵すことができません。

また、産んだ卵が孵化するためには、砂浜が十分にあたためられる必要があります。

そのためにも、太陽の日差しが強く当たる、日向を選ばなければなりません。

また、産卵するためには、しばらく浅い海に滞在する必要があります。

その海岸に、ウミガメの食料となるような餌が豊富にあることも、重要な条件の一つです。

このように、数々の条件を満たしている、自然の豊かな海と砂浜が、ウミガメの産卵には、必要不可欠なのです。

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ウミガメは産卵のときに泣くって本当?

ウミガメが産卵中に泣く…というのは、みなさんも聞いたことがありますよね。

あれは、私たちが流す涙とは、性質が全く異なります。

海の中で生活しているウミガメは、餌を食べる際に、知らず知らずのうちに、海水も一緒に飲みこんでしまいます。

海水は、とても塩辛くて、たくさんの塩分を含んでいます。

この取り込んでしまった塩分を、そのまま体に溜めたままにしておいては、命に関わってしまいます。

そのため、過剰な塩分を、体外に排出しなければいけません。

この塩分を濃縮して体外に排出する器官が、ウミガメの場合、眼の上にあるのです。

この器官からは、常に塩分を含んだ体液が出ています。

もちろん、海の中でも、この体液は出ているのですが、水中では、あまり目立ちません。

ですが、陸上に上がると、流れる体液が、はっきりと見えるようになるのです。

ウミガメが泣くことの本当の意味は、塩分を排出するためだったのです。

まとめ

今回は、ウミガメの産卵について、ご紹介しました。

人が流す涙とは違っても、子供を思う母親の気持ちは、人もウミガメも同じです。

ウミガメを絶滅させないためにも、ウミガメが、安心して産卵できるような環境を守っていくことが、今後の私たちにとって、とても大きな課題です。

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