飼育している亀が落下してしまった!けど、元気そうだから大丈夫かな?
と悠長なことは言っていられません。
下手したら吐血などの症状や、最悪は亡くなってしまう場合もあります。
吐血の原因
もし、その瞬間を見ていなくても、吐血していたら落下を疑って下さい。
甲羅に損傷や外傷はなくとも、内臓にダメージが入っている場合があります。
腹甲は背中の甲羅に比べて薄く、肺や消化器官などの内臓にダメージが及びやすいのです。
骨折することもあります。
亀の出血はほんの数滴でも命に関わります。
脊椎動物は種類の差はありますが、平均して約3割以上の血液を失うと亡くなります。
体重が50gほどの亀であれば3mlほどでも亡くなる可能性あるため、大変危険です。
落下する原因に心当たりがなければ、異物を飲み込んでいる可能性があります。
少量の小石や砂利などであれば排泄されますが、大量に飲み込んだ場合は排泄されずに消化器官内で詰まり、傷つけてしまう恐れがあるのです。
洗剤、農薬などの液体状の薬品の中毒症状も疑われます。
肺炎などの呼吸器に病状がある時も、悪化すれば吐血することもあります。
いずれの場合でも即座に獣医師に診断してもらう必要があります。
予防と発見!吐血の他に症状は?
亀を健やかに飼育するには環境を整えるのと飼い主による日々の観察が重要です。
ベランダで日光浴させる時は、亀が通れる隙間を無くしましょう。
高低差がある所には放さないようにしましょう。
どうしても高低差がでてしまうならば、板などを使って緩い坂道を作ってあげましょう。
床材に、水分を吸収すると固まるタイプのペットシートは使わないようにしましょう。
ウッドチップ、砂利、小石などを使っている場合は糞をチェックして、多く含まれているようなら、食べても大丈夫な床材に変更した方が良いです。
排泄がされず、吐くような動作をしていれば獣医師に診せる必要があります。
亀を放す場所に有害な薬品があるならば、別な場所に保管するか、仕切りを立てるなどして近付けさせないようにしましょう。
麻痺や痙攣などの症状が出ていたら誤って飲み込んだ恐れがあります。
どの場合でも早めに獣医師に相談するのが良いです。
まとめ
外傷も危険ですが、吐血はもっと危険です。
先にも書きましたが、人間から見ればほんの少量でも亀にとって命に関わります。
ほんのちょびっとだから大丈夫でしょ?
いいえ、大丈夫でない場合がほとんどです。
寿命まで末永く付き合えるように普段からよく観察し、落下や誤飲の原因をできるだけ避けて飼育して、様子がおかしかったら獣医師に相談しましょう。
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