クサガメもミシシッピアカミミガメも、ペットショップではポピュラーな淡水のカメですが、違いは何でしょう?
また、アカミミガメと呼ばれるカメもいますが、アカミミガメとは?!
この記事では、クサガメ、アカミミガメ、ミシシッピアカミミガメの違いについてまとめています。
クサガメとはどんなカメ?
クサガメは十数年前までは在来種とされていましたが、現在では江戸時代以降に中国や朝鮮半島などから持ち込まれた外来種である可能性が高いとされている淡水のカメです。
ペットショップなどで、『ゼニガメ』として販売されているのは、クサガメの幼体(子ども)ですが、もともとは『ゼニガメ』は『イシガメ』の幼体を指す通称だったようです。
クサガメの名前の由来と特徴
漢字では「草亀」「臭亀」。
首にある黄色の模様が草に見えることから「草亀」、危険を察知した時に身を守る為にくさい臭いを出すために「臭亀」という名前になったという説などがあります。
- 分類は、爬虫綱カメ目イシガメ科イシガメ属
- 幼体には、首と手足に黄色の模様と、背中の甲羅に3本のキール(隆起)がある
- オスよりもメスの方が大きくなる
- 成体になるとオスは黄色の模様が消えて真っ黒になる
- メスの成体も体色が暗くなるものの、黄色の模様が消えることは、あまりない
クサガメとアカミミガメの違いは?
アカミミガメとは、南北のアメリカに広く分布するヌマガメ科のカメで、キバラガメ、ミシシッピアカミミガメ、カンバーランドキミミガメという3種の亜種から成り、生息地域によってさらに10数種に分類されます。
クサガメとの違いは、とりあえず原産地です。
それと、甲羅と頭部の模様です。
ミシシッピアカミミガメとは?
ミシシッピアカミミガメは、アカミミガメの亜種のひとつのカメです。
日本のペットショップや夜店などで販売されている『ミドリガメ』のほとんどは、この『ミシシッピアカミミガメ』の幼体(子ガメ)と言われ、野性化して問題となっています。
ミドリガメとは?
甲羅の色が緑色の子ガメのことを指しており、広い意味では約10種、亜種を含めると40種類以上もいますが、ミドリガメ=ミシシッピアカミミガメと呼ばれることもあります。
- 最大の特徴は、頭部の両側面にある橙赤色の模様
- 背甲はゆるやかなドーム状で、弱い1本の隆条がある
- 足や顔に黄色のライン状の模様がある
- 背甲の色は、淡緑色から濃緑色、黄色の細い複雑な筋模様がある
- メスは成長すると真っ黒になることがある
- オスの方が大きく成長する
- 非常に丈夫で飼いやすいため、ペットとして飼育するなら初心者向け
- 2020年に特定外来生物に指定されるため、それ以降の飼育には許可が必要
まとめ
クサガメとミシシッピアカミミガメの違いには、大きなポイントが二つあります。
一つ目は甲羅で、クサガメには隆起があり、ミシシッピアカミミガメは、ゆるやかな甲羅であること。
二つ目が、頭の両側頭部に橙赤色の模様があるのがミシシッピアカミミガメ、無いのがクサガメです。
どちらのカメも昼行性で日光浴が大好きです飼育しやすいカメです。
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