脱皮と聞くと、どんな動物を思い浮かべますか?
子供の頃に、草むらで見つけた蛇の抜け殻や、葉っぱの裏にくっ付いていたセミの抜け殻でしょうか。
脱皮する蛇と同じく、亀も爬虫類です。
亀の脱皮を見たことが無い人が殆どだと思いますが、亀も脱皮するのです。
亀を飼っている人なら、きっと見たことがあると思うのですが、脱皮した皮膚が見えやすいのが、首回りや手足周り。
薄いセロファンのような物がくっ付いていますね。
それは、脱皮が起こる仕組みが分かれば理解できます。
脱皮は、ケラチンで固くなった古い角質層が剥がれることで起こります。
蛇は、見た目も、脱皮しやすそうな体形ですよね。
皮膚の一番外側の角質層が、全体的にスルリと抜けます。
でも、甲羅のある亀は、そんな訳にはいかないと、素人にも分かる気がします。
しかも、脱皮に関係するケラチン分泌の仕方が、蛇と亀とでは違うのです。
蛇との違いはふわふわな皮膚
亀も脱皮しますが、蛇のように抜け殻はありません。
では、亀の脱皮は、どんな風に起こるのでしょうか。
皮膚では、古くなった皮膚が部分的に剥がれて、一気に剥がれ落ちるのではなく、皮膚にくっ付いたまま、ふわふわとしています。
よく見ると、薄いセロファンのような物で、皮膚の細かい模様みたいな物も確認できます。
特に、首回りや手足の付け根にくっ付いている事が多いです。
脱皮と聞くと、蛇のような抜け殻を想像していた飼い主にとっては、この亀の脱皮は驚きですよね。
もしかして、病気かと心配してしまうのも無理ないと思います。
実際、ミズカビ病という、よく似た病気もあるので、しっかり亀の様子を見て上げて下さい。
甲羅も脱皮する
皮膚だけではなく、甲羅も脱皮するのです。
亀の種類にもよりますが、ボロボロと少しずつ剥がれ落ちる亀もいれば、甲羅の区画ごとに、その形のまま剥がれ落ちる亀もいます。
模様も一緒に剥がれます。
なので、全部集めると、パズルのように、亀の甲羅の形に組むことができるので、初めて見た時は、ちょっと感激しますよ。
良い成長の記念にもなると思います。
まとめ
脱皮といっても、蛇のように殻を残してくれないので、亀の場合は分かりにくいですね。
体にふわふわした物が付いていたら、脱皮かなと思ってください。
首や手足に着いているふわふわの皮膚は、邪魔そうで、剥がしてあげたくなりますが、決して剥がさないでくださいね。
皮膚を傷つける可能があります。
通常ならば、そのうち自然に剥がれますので、焦らず、暖かく見守って上げてくださいね。
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