カメはヘビやトカゲなどと同じ爬虫類です。
なので、全身をうろこで覆われています。
ほかの動物と違う形態上の特徴は、硬い甲羅に身を包んでいるところ。
よく、山や野原に行くとヘビの抜け殻が落ちています。
これは、ヘビの身体が大きくなる成長の過程脱皮の跡なんです。
カメも同じように脱皮を繰り返して成長する爬虫類なんです。
カメの甲羅は皮膚なんです
カメの甲羅は脊椎や肋骨と一体の甲板(骨甲板)と、鱗からなる甲板(角質甲板)も2つの甲板で構成されています。
腹甲の一部は鎖骨や肋骨は変形したと考えられています。
骨甲板と角質甲板の継ぎ目がずれており、強度を保っています。
カメは甲羅を持つがゆえに肋骨が外側に広がり肩帯を内部に取り込む形状となっていることが、ほかの四足動物とは異なった特徴であると言えます。
カメの背甲は肋骨が形成されたのちが拡張し、その骨膜内で形作られるもので、その形成は下の結合組織内で起きるというものです。
つまりカメの甲羅や鱗は皮膚の一部ですので、常に新陳代謝を繰り返しています。
脱皮の仕方
前述のようにカメの甲羅は皮膚の一部からできていて、甲板は一枚一枚が鱗に相当します。
甲羅以外の皮膚は、ほかの爬虫類同様かそれよりも小さい鱗からなる皮膚で構成されています。
陸ガメの仲間は皮膚が大型の鱗で覆われていて、常に乾燥から身を守っています。
水辺に棲むカメの仲間は、皮膚に大型の鱗がある種は少なく、これにより皮膚呼吸が可能になり水中で活動時間を長く保つことができるのです。
水辺に棲むカメはヘビのような全部を一度に脱皮することはなく、小さい部分ごとに皮が剥がれていきます。
水中にいるときは木や石などに身体をこすりつけて、川の薄いシートを剥がす様子が観察できます。
リクガメも脱皮しますが、剥げ落ちずに残った皮膚が山状に積層することで甲羅の外側を凸凹にして、甲羅の外側の部分を保護することに役立っています。
まとめ
カメの脱皮は大腿1年に一度程度と考えられています。
なので、新陳代謝によってできた甲羅に木の切り株のような年輪のようなものが現れるので、その数を数えることでこのカメの年齢がおよそ見積もることができるのです。
しかし、甲羅の表面は時々剥落するうえ、カメの成長速度は一定ではないので、正確なものはわからないとされています。
一度、カメの甲羅を眺めて年輪を数えてみるのも面白いですね。
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