人間でも風邪をこじらせると肺炎になることがありますよね。
亀も同じように風邪から肺炎になってしまうことがあります。
そうならないためには温度管理が重要になってきます。
亀が風邪をひくと?
症状も人間に似ています。
鼻水が出て、ひどくなると口を開けて苦しそうに呼吸をする、食べたものを吐く、下痢をする、食欲不振になる、運動の様子が鈍く見える、泳ぎ方が普段と違うといった症状が見られます。
健康な時にも鼻水が出ますが透明であれば、食べている時だと唾液、温浴や水泳の時だと飲んだ水が鼻から出てきたものなので問題ありません。
しかし、白っぽい色がついていると、鼻炎の可能性があります。
口を開いたまま苦しそうに呼吸をしている場合は、「プシュッ」「キュー」といった普段は聞こえない音が聞こえると気管炎か肺炎の可能性があります。
原因は、温度が急に変わる時期や、体力がない時にウイルスの感染によるものです。
肺炎へは、初期症状で免疫力が低下している時に他の細菌の感染を受けることで併発してしまいます。
風邪への対処
まだ軽い段階であれば温浴と温度管理が有効になります。
新陳代謝の回復と水分補給のためには温浴が効果的です。
1日に1回、または朝と夜の2回、亀が呼吸できる程度の深さに38度前後のお湯を入れ、その中に5分ほど入浴させます。
嫌がる亀もいると思うので様子はしっかり見ていましょう。
温浴の後は気化熱で体温が奪われる逆効果を防ぐために、水分をしっかり拭きとりましょう。
長時間の温浴や、1日に何度も温浴させるのは体力消耗になって、これも逆効果です。
飼育環境の温度は30度前後に保ち、昼夜で変化しないように維持しましょう。
日光浴も効果があるのですが、くれぐれも温度の変化には注意して下さい。
食欲が落ちることも多いので、好物の餌を与えましょう。
それでも食べない場合は強制的に餌をチューブやシリンジなどで与える方法がありますが、口内や食道などを傷つけて最悪は亡くならせてしまうことにもなりかねないので、獣医師と相談して適切な対処をしましょう。
重症や肺炎に見える時も自分で対処せず、獣医師の診療が必要です。
まとめ
温浴は陸亀に適した処方です。
水亀の場合は普段ためている水の温度を水中ヒーターなどで25~30度に維持しておきましょう。
治療中は飼育環境を清潔に保つことが大事ですが、健康である時も気を配り、風邪をひかせないようにしましょう。
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