よく野池や沼地、水田などで日光浴をしている甲羅の黒いカメを見かけます。
しかし甲羅の黒いカメはみな大きな成体しか見かけないように思います。
甲羅の黒いカメの生態を検証します。
甲羅が黒いカメの正体
甲羅の黒いカメはクサガメのオスの成体です。
メスも成長に伴い体色が暗くはなるのですが、真っ黒に変色することはありません。
クサガメ(臭亀)は最大甲長30cmほどでオスよりもメスの方が大型になり、オスは甲長20cmほどです。
わきの下に臭いにおいを出す腺がありそのため「臭亀」とも呼ばれます。
夏場に夜行性傾向が強くなる個体もいます。
水辺から離れた地面に穴を掘り、6-8月に卵を産みます。
食性は雑食で大型のものは昆虫類、魚類、貝類や甲殻類も噛み砕いて食べます。
主に水中で捕食します。
冬場は地中で冬眠して越冬します。
背甲はやや扁平で上から見るとやや細長く角ばった楕円形もしくは俵型に見えます。
椎甲板と肋甲板に3つずつ筋状の隆起があり、特に椎甲板の隆起が大きいものです。
若齢のクサガメは背甲が黄色いものが多く、別名キンセンガメと言われる由来となっています。
オスの成体が黒くなるのは全身が黒化(メラスティック)したものです。
飼ってる小さなカメの黒い斑点
飼育中のミドリガメの甲羅に黒い斑点が出る場合があります。
ミドリガメも成体になるにつれメラスティックするとは言われていますが、クサガメほどに顕著なものではありません。
若齢のミドリガメの甲羅が黒くなるのは、日光浴の不足によるビタミンC等の不足や脱皮不全などが原因の場合があります。
飼っているミドリガメが食欲不振であるなど、不健康な状態なのであれば、専門医に受診する必要があります。
ただ、甲羅が柔らくなっていたり体液が出ていたりしていなければ、その個体が持つ模様であると考えられます。
まとめ
甲羅の黒いカメはクサガメのオスの成体の黒化現象です。
健康状態には問題ありませんので心配はいりません。
しかし、若齢のカメの甲羅が黒くなった場合は、日光浴不足や、脱皮不全の可能性もありますので注意が必要です。
ミドリガメの場合においても大抵の場合はそのカメ個体が持つ個性なので、心配はいりません。
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