公園の池に行くと亀が岩の上で日向ぼっこをしているのをよく見かけます。
亀は何のために岩の上でジッとしているのでしょうか。
その理由について調べてみました。
亀が日向ぼっこをする理由
亀が池の岩などの上でジッと日向ぼっこをしているのは、日光浴をするためでした。
亀の日光浴に次のとおりの必然性があることが分かりました。
- 体内で必要なビタミンDの生成
亀が体力や甲羅の必要な栄養素はカルシウムで必須なものです。
カルシウムはビタミンDによって効率的に体内に取り込まれます。
ビタミンDは食物から摂取するのではなく、体内で紫外線を浴びることによって生成されます。
また、ビタミンDの効果によりカルシウムを吸収することで、亀がくる病になるのを防止しています。
- 体温調節
亀は変温動物です。
変温動物は自力で体内の温度調節ができなくて、外部の温度によって体の温度よって変化します。
よって気温が低くなると動きが悪くなります。
亀にとって適温は25℃~30℃位ですから、亀は日向ぼっこをして太陽エネルギーを体内に取り込み体温調節をしているのです。
- 病気予防
日向ぼっこをすると紫外線を浴びます。
この紫外線には滅菌効果があります。
この滅菌効果により体の表面に付着して寄生虫を滅菌することができます。
また、水中での生息に適応した不完全菌のカビの一群である水性不完全菌も滅菌させることができます。
- 藻類の付着防止
亀に水中や湿地に生育して体内に葉緑素などの色素をもつ緑藻などの藻類が浮力することがあります。
日向ぼっこをすることで紫外線を浴び藻類の付着を防止できます。
日向ぼっこさせる時の注意
飼育時、亀に日向ぼっこをする場所を作ってあげる際の注意点は、日当たりのよい場所と日陰になる部分が必要です。
その理由は、亀は変温動物ですので体温調節を外気温で調節しています。
このため、日当たりのよい場所だけでは高温になり過ぎますから、温度を下げる日陰も必要なのです。
まとめ
亀が日向ぼっこをする理由は、亀にとって日々欠かせないものでした。
日向ぼっこは、必須栄養素ビタミンDの生成、体温調節、病気予防、藻類の付着防止に必要だったのです。
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