顔を叩く動作は他の個体にする場合と自分にする場合があります。
他の個体へだとケンカでもない限りは大丈夫なのですが、自分の顔だと話が違ってきます。
他の個体の顔を叩く
オスがオスの顔を叩いていたらケンカしているのですぐに引き離してあげましょう。
メス同士も同様です。
そのまま放っておくと、相手の指や尻尾を食いちぎってしまう大ゲンカになってしまいます。
そもそも亀は野生では単独派なので、複数で飼育するには向かない生き物です。
複数で飼育できる種類もいるにはいるのですが、子亀の内はまだ大丈夫でも成長するにつれてケンカすることが多くなってきます。
傷を負わせたくなければ、繁殖する目的以外では極力、1個の飼育容器に1匹で飼育しましょう。
オスがメスの顔を小刻みに叩くような動作だと求愛をしているのです。
めでたく結ばれれば良いのですが、相性が悪ければメスが拒絶してオスに噛みつくなどの攻撃をするので残念ですが離してあげましょう。
反対に興奮したオスがメスの首に噛みつくこともあるので注意して見守りましょう。
自分の顔を叩く
自分の顔を叩く動作は目や皮膚に異常がある時です。
目が腫れていたらビタミンA不足で、腫れていなくても水が汚れているようだったら細菌による感染症の疑いがあるので獣医師に診断してもらいましょう。
皮膚の場合は傷口や白くなっている部分はありませんか?
傷口だったら亀の水気を拭き取り、薄めたポピドンヨード液かイソジン液で消毒して数時間は自然乾燥してあげましょう。
白くなっていたら、これも水の汚れの影響です。
細菌やカビなどが付着して感染症になった恐れがあります。
白くなった部分を取り除けるようであれば取り除いて、傷口の対処と同様に消毒して自然乾燥させます。
目の後側に腫れが確認できた場合は中耳炎です。
これは半陸棲と水棲の亀に多く見られます。
原因は、これもまた汚れた水の影響による細菌感染で、片側、または両側の鼓膜が隆起して起こる症状です。
内部に膿がたまって化膿してしまうこともあるので切開による膿の排出が必要になってきます。
飼い主自ら外科的手術することもあるのですが、あまり良い方法とは言えません。
できるだけ獣医師の診療を受けさせましょう。
まとめ
求愛以外の原因は全て水の汚れになります。
ちゃんと掃除して管理しているつもりでも、やり方やどこか見落としがないかを今一度チェックし直すことをお勧めします。
求愛の場合でうまくいっているようなら見守りましょう。
終わった様子がうかがえたらメスがオスに攻撃をしかける可能性があるので、少々切なく感じますが、すぐに別れさせましょう。
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