水槽の底の砂利の上に這う亀。
時折水面から顔を出して息継ぎ。
その首の周りや甲羅の上を元気に泳ぐ金魚。
仲が良さそうで、何だか微笑ましい・・・。
それ、良くないんです。
亀と金魚が同じ水槽で暮らすのは、ダメなんです。
なぜでしょう。
実は、亀が金魚を食べるからなのです。
本当なのでしょうか?
亀が金魚を食べるのは本当の話
亀が金魚を食べるというのは、嘘のようですが、本当の話です。
亀が好き、亀に詳しいという方は知っているでしょうが、ほとんどの方は知らないはずです。
少々ショッキングな事実です。
亀が金魚を食べると聞いてショックを受けるのは、私たちが亀に対して持っているイメージのせいではないでしょうか。
ゆっくりとした動作なので、気性も穏やか、可愛くて優しいなどと、思い込んでいるのかも知れません。
スーパー等では、金魚の餌に似たような亀の餌を売っているので、亀は亀の餌を食べるという以外はまず思いつきません。
亀は金魚の餌に似た物を食べるので、草食だと思われがちです。
確かに、リクガメ等、草食の亀もいますが、その他の亀のほとんどは本来、肉食あるいは雑食なのだそうです。
自然界に住む亀は、魚やザリガニ、カエル、貝に虫、雑食の場合は水草など、生きていく手段として、様々な動植物を餌にします。
そんな生態の亀ですが、人間と一緒に暮らすことになると、亀の体に必要な栄養素がたっぷり入った餌が食べられるので、他の餌となる物を探す必要はありません。
しかし、人間の思いつきで、亀の水槽の中に金魚を入れた場合、泳ぐ金魚を見て、肉食である亀の本能がその金魚を餌とみなし、素早い動作で食べてしまいます。
肉食の亀にとって自分の縄張りに入ってきた金魚は、人間の考えるお友達としてではなく、生きる為の餌であると認識されるのです。
亀は決して、好んで金魚を食べる訳ではないのですが、本能で動いてしまう為、結果、金魚を食べてしまうという事なのです。
人間は良かれと思ってするのですが、金魚にとってはいい迷惑です。
亀にも悪気は全くないのです。
一人じゃ寂しそうだから、眺めた感じが良いから等と、安易に亀と金魚の同居を考えるのは避けるべきです。
まとめ
亀は実は肉食、雑食で、もしも同じ水槽内に金魚がいれば食べてしまうという事がわかりました。
ごく稀に、亀と金魚が仲好く暮らせる場合もあるそうなのですが、出来れば金魚の命を危険にさらすことなく、別々の住まいで、亀の幸せ、金魚の幸せを大切に守る事が、一緒に暮らす人間の責任だと思います。
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