カメの餌として売られている配合飼料の中で最も定番の商品といえば「テトラ レプトミン」です。
栄養価も高く値段も手頃でカメ飼育の強い味方ですが、まれにこれを好まないカメもいます。
そういった場合、他の飼い主さんたちはどう対処しているのか、調べてみました。
やっぱりレプトミンを与えたい
配合飼料はいわゆるパーフェクトフードです。
それだけ食べていても十分に成長、健康維持できるという代物です。
もちろんテトラ レプトミンを食べないからと言って万事休すというわけではありません。
そもそも自然界に存在するものではありませんし、もともとカメは雑食性なので活き餌や私たちが普段食べている食材もほとんどのもは食べられます。
なのでそれらを与えることで飼うことは可能ですが、自然食材で飼育することは好き嫌いを助長することにつながるリスクがあります。
自然な食材はそれぞれに風味が強く嗜好性に拍車をかけることになりかねない為です。
さらにコストも割高になり、なにより個体の状態などを鑑みながら栄養バランスを考え考えしつつ計画的に与えなければなりません。
特に成長過程の若い個体の場合には栄養バランスは大切な問題です。
成体に比べればカルシウム、ビタミンDをはじめとした様々な栄養素をふんだんに摂る必要があります。
そういった点でもテトラ レプトミンシリーズには幼体用の「ベビー」「ジュニア」などのラインナップがあり、栄養面でのサポートも十分なのでやはり安心感があります。
対処法あれこれ
よく聞く対処法は、絶食をはさむことで好き嫌いに躾をするものです。
カメは子供でも一週間くらいは食べずにいても平気な生き物です。
なので一度好む餌を十分に与えたあと、数日絶食させて空腹状態にして与えてみるというものです。
かなり強烈な方法ですが、一般的でありそれなりに効果が高いようです。
もっともそれを実行する前に、人間の子供の好き嫌いと同じように、好きなものとミックスしながら段階的に苦手なものを克服する方法を試すべきです。
カメは動物性の餌を好むので、活き餌や乾燥エビ、乾燥ミミズなどをとりまぜながら少しずつレプトミンに慣れていければより良いでしょう。
また、食べない原因が好き嫌い以外にある可能性も考えなければなりません。
例えば飼い始めてすぐは環境に慣れないため何も食べなくなったり、よほど嗜好性の高い餌しか食べなかったりします。
その場合は焦る必要はありませんので、カメが順応するまで気長に待ちましょう。
その際に心配しすぎて嗜好性の高い餌ばかり与えてしまうと本当に好き嫌いを形成していつまでもレプトミンを食べなくなってしまうので要注意です。
また飼育環境の温度にも注目してみましょう。
カメは変温動物なので20度〜30度の適温の中にいないと代謝が落ちて食欲不振に陥ることがあります。
同様に日光浴不足や水場の水質の低下も食欲不振や偏食の原因になりますので、同じく見直してみるといいかもしれません。
成体のメスに限りですが、卵を産む前の兆候で神経質になり好き嫌いが一時的に激しくなる場合があります。
産卵後は元に戻るケースがほとんどですのであまり心配はいりません。
まとめ
結果的にはやはり栄養が整っている安心感にかわるメリットは配合飼料以外にはありません。
レプトミンなどの配合飼料を食べない場合、原因を探ってみてそれが単なる好き嫌いであるなら、ときには厳しい態度をもってしても改善した方が良いでしょう。
テトラ レプトミンのシリーズの中には多少値段があがりますが、嗜好性に特化した「テトラ レプトミン スーパー」という商品もあります。
上述の段階的克服法にも活かせるので試してみるのも良いかと思います。
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