ミドリガメ(正式名称ミシシッピアカミミガメ)のような外国から持ち込まれた生物を「外来種(がいらいしゅ)」と呼びます。
では、なぜミドリガメを駆除するのか。
日本にいる「在来種(ざいらいしゅ)」のイシガメの住処や餌を奪ってしまうと言われております。
動きもすばやく、一回に産む卵も10~20個と多いです。
多少水が汚くても生きていけるミドリガメ。
自然はその土地の気候や地形の影響を受けながら、動物同士や動物と植物などが食べたり食べられたりをくり返しバランスを保っています。
ミドリガメが増えると、そのバランスが崩れてしまうそうです。
いったん崩れてしまうと元に戻すのは難しい為〝駆除〟をすると言われております。
ミドリガメの駆除方法
兵庫県明石市の川にミドリガメが増え、市は2013年以降、約7千匹のミドリガメを捕獲しました。
捕獲した後、明石クリーンセンターにミドリガメを入れるプール(長さ9m、幅5m、深さ40~60㎝)を市と国が総額約90万円を負担し造り、約80万匹が収容されました。
しかし、完全に駆除するのは困難になっている為、処分する側・される側、両者にとって負担の無い永眠方法を検討した結果、冷凍による方法が有効とされています。
低音で越冬(冬を過ごす事)するカメ類にとっては比較的安らかだとされており、コンセンサス(意:多数の人間からの一致、合意)の得やすい方法でもあります。
一般家庭でも、冷凍庫に保存した後作業すれば簡単で心的負担も少ないです。
なんと明石市では、駆除したカメを肥料にする方法を検討しており、将来的にため池などを駆逐した個体を肥料にする事を検討しているそうです。
まとめ
生き物を育てると言う事は、それ相応の責任が伴います。
ペットショップ、人から譲り受けるなど……様々な入手方法がありますが、飼う前に『責任もって最後まで飼う事が出来るのか、飼う環境は整っているのか』と、よく考え飼育してほしいです。
事情があって飼えなくなってしまった等、色々あるとしても池や、川などに無惨に捨てる事によって人間のエゴで尊い命を奪う事は止めてほしいです。
人間は話せるが、動物は話せない。
態度で示そうとしても人間に理解してもらうのはなかなか困難だと思います。
だからこそ飼いたい人は、よく考えてから飼わなければならなりません。
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