淡水で生育している動物を飼育している方なら多くの人が知っていますが、水中生物を飼育するときに水道水をそのまま水槽に入れるのは良くないと言われています。

水道水は人間が飲料用に適した状態にしているものですが、それならば動物に対しても問題が無いように見えるでしょう。

そこで今回は水道水をカルキ抜きせずに使うのは本当に悪いことなのか、また、水道水をそのまま使用すると何か弊害が起きるのかご紹介しましょう。

水道水の何が問題になるのか

水道水は自然の川から取水したり、一度使用した水を浄化して再利用したりしますが、当然にそのまま使用すると雑菌やバクテリアが大量に生息しているので、それらを死滅してからでなければ利用はできません。

ミドリガメ 水 カルキ抜き

この微生物などを死滅させるのがカルキであり、カルキとは薬剤のことを言っています。
微生物を死滅させるのですから動物でも何らかの悪影響を発生しやすいため、カルキ抜きをしていない水を使用することを禁止しているのです。

中にはカルキに耐性を持って平気な動物もいますが、それは特別であり、ほとんどの場合で体調を崩したり病気になったりする可能性が高くなっています。

水道水のカルキを抜く方法

水道水のカルキですが簡単に水道水から分離することができ、一般的に知られているのは水道水を容器に入れて数日間放置して空気にさらしておけば抜けていきます。

もっと早くカルキを抜く方法は水道水を透明な容器に入れ、日光に直接当てると日光に含まれている紫外線でカルキを除去することが可能で、一日もあれば抜けてくれるでしょう。

ただし透明な容器というとペットボトルの容器が身近ですが、その容量から水槽の水替えではいくつもの容器が必要になるので、手間がとてもかかります。

容器に水道水をそのまま入れて日光に当ててもいいものですが、窓ガラスから透過された日光は紫外線が大幅にカットされているので、窓ガラスを長時間開けておくというデメリットがあります。

そのため水槽に直接水道水を入れてカルキ抜きをするのであれば、紫外線ライトを使用するといいでしょう。

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カルキ抜きをしない水道水をミドリガメに使用した場合

実はミドリガメは成体になって皮膚病や体調不良を起こしていなければ、カルキを抜かない水道水を使用しても耐久力を持っていて使用できます。

ミドリガメは魚のようにずっと水の中にいるわけではなく、水の中にいても体の全てを水中に浸すことが少ないため、カルキの影響は受けにくくなっているからです。

皮膚が強く体内からも体を守る体液を出しているためでもあり、ミドリガメは日光浴が必要なので、日光に含まれる紫外線でカルキが除去されるというメリットも水道水をそのまま使える理由の一つになっています。

しかしいくら耐性を持っているとしても、継続的に水道水を使うとどのような悪影響をミドリガメが受けるのかわからないので、カルキを抜かない水道水はごくたまにしか利用しないというやり方がいいでしょう。

まとめ

ミドリガメはリクガメではないので、水は不可欠な水中動物です。ただミドリガメは爬虫類で肺によって呼吸するので、ずっと水中にいる必要はないのですが、だからといって水がなければ生息はできません。

ミドリガメを飼育していれば水の管理は飼い主さんしかできないので、ずっといい環境をミドリガメに与えていくためにも、水の管理は特に注意して行うようにして下さい。

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