ミドリガメを飼育していると、その水槽の壁や水面に奇妙な泡があるのを見ることがあります。

この泡は水替えをして取り去ってもまた発生してしまい、飼い主さんとしては気になってしまうのではないでしょうか。

この泡の発生にはいくつか原因が存在しているので、今回はこの泡がどうして発生してしまうのかご紹介しましょう。

ミドリガメの特性から発生する場合

ミドリガメは餌を食べる時に空気も一緒の飲み込んでしまい、体内に取り込まれた空気は浮袋に溜まっていきます。

水中で生息する動物は体内に浮袋を持っていて、その浮袋に空気を溜めたり排出したりして水に潜ったり浮上できたりしますが、その浮袋に空気が溜まると水中に潜ることができなくなります。

ミドリガメはずっと水中に浸かっていなければいけない動物ではありませんが、ずっと潜れなければ体が乾燥してしまうので悪影響を与えてしまいます。

ミドリガメ 水 泡

そのためにミドリガメは浮袋に蓄積された空気を口から吐き出すのですが、体内に一度入ったので吐き出すときに膜ができていて、そのために水槽に泡となって溜まっていくのです。

ただしこの口から空気を出すのは全てのミドリガメが行うのではなく、出さないミドリガメもいるので泡の原因が吐き出した空気でない可能性もあります。

水質の悪化からくる場合

ミドリガメは体から粘性の体液を出していて、排せつ物などの関係もあって水を汚しやすい動物です。水の量が多ければ薄まったりしますが、ミドリガメは甲羅干しをする場所が必要になるために水槽内に水に浸からない部分が必要になるので、どうしても水槽に対する水量は少なくなってしまいます。

この少ない水量で水が汚れてしまうと、雑菌やバクテリアが増殖してしまうので水の粘性が増してしまい、そのような水で水しぶきが上がるほど水が動けば、発生した泡が消えなくて残ってしまうのは仕方ありません。

ミドリガメを飼育する場合に特に注意が必要なのは水替えであり、その頻度は毎日でもいいくらいなのですが、最低でも水槽内に泡が溜まってきだしたら直ぐに水替えを行ってあげて下さい。

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水の粘性が増す他の原因

ミドリガメ用の水のカルキを抜く薬剤でレプトセイフがあり、この薬剤はミドリガメの皮膚の粘性を高めて保護するという効果も持っているので、飼育を行っている飼い主さんでは使用している人も少なくないでしょう。

このレプトセイフは水道水のカルキを抜いてくれてミドリガメも保護してくれるので一石二鳥の優れものですが、ミドリガメの皮膚を保護するために粘性を高めているので、そのために水そのものも粘度を高くしてしまいます。

水槽内に泡が溜まると見栄えが悪くなるだけでなく、それによっってバクテリアが発生したり、その泡そのものをミドリガメが食べようとするのでいいものではありません。

レプトセイフを使うのは問題がありませんが、そのために水の粘性が増してしまうということは覚えておく必要があります。

まとめ

ミドリガメの飼育をして発生する泡そのものは空気なので問題はありませんが、そのような泡が溜まっていく環境に問題があります。

人間でも汚い場所にいると体調を悪くするように、水質が悪くなった水にいるのは良くありません。

飼育している動物の生育環境を整えるのは飼い主さんの役目なので、目を配るようにしてあげて最適な環境を与えるようにしてあげて下さい。

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