ウサギとカメの物語の影響からでしょうか、カメはのろまだと私達は思い込んでしまっています。

のんびり動いて昼間は甲羅干しをして、なにかの脅威が訪れたら頭と脚を甲羅の中に引っ込めて身を隠す。

そういうものがカメのイメージではないでしょうか。

それらのカメ達から比べると、カミツキガメは私達の想像を超えるカメといえるでしょう。

頭と脚、尾を甲羅に引っ込める事はありません。

他のカメに比べると腹甲が非常に小さく、カミツキガメをひっくり返すとまるで星のようなに十字型の腹甲をしています。

そして、それは頭、脚、尾の稼動範囲を大幅に大きくしていて、想像を超える程に機敏に動き、ジャンプし、首を伸ばして襲い掛かります。

まさに怪獣のようなカミツキガメです。

改めて大きさや特徴についてまとめてみましょう。

カミツキガメ 大きさ 特徴

カミツキガメの大きさ

カミツキガメは甲羅の大きさは最大50cm程度にまで成長します。

しかし、首を長く伸ばし、尾も長いのであわせた全長は100cmに及ぶ場合があります。

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カミツキガメの特徴

甲羅には三本の盛り上がった線があり、尾側の甲羅の縁はギザギザしています。

そして、腕は太く、非常に発達した爪を持っています。

この爪で水底を掻き分けるように餌を物色します。

四肢は強靭で、胴体を持ち上げて陸上歩行をします。

この歩く姿は特徴的ですので、遠くからでも判断できます。

水中とは違って陸上に上がると、凶暴な性格になります。

目の前に表れた敵は、たとえ自分より大きい敵だとしても、喰らい付いてきます。

顎の力が強く、その咬合力はスッポンの比ではないほどで、噛みつかれた場合は大怪我をしてしまう事になります。

カミツキガメは濁った水場を好みます。

普段は水の中で生息し、産卵する時にしか上陸しません。

他のカメのように昼に甲羅干しをする事はありませんので、遭遇する事は、ほとんどないと言ってもいいでしょう。

まとめ

千葉の印旛沼周辺の被害は深刻です。

千葉県では専門家を職員に迎え、このカミツキガメの捕獲に力を入れています。

その専門職員に地元のテレビ局が密着し、ニュースとして報道された事があります。

田んぼの間の水の濁った用水路に専門スタッフは手を突っ込んで捕獲している姿が映しだされました。

捕獲されたカメは、同じような外来生物のクサガメが多かったですが、大きさ20cmぐらいのカミツキガメを捕獲した姿がニュースで流れました。

「恐ろしい事です!こんな凶暴なカミツキガメがこんな身近な用水路に存在しました!」と現場で作業を見ていたアナウンサーは絶叫しました。

その時、冷静にその実況を聞いていた千葉県の専門職員が、ぼそっと言った言葉が真実かもしれません。

「カメはなにも悪くありません」カミツキガメはただ、置かれた環境下で生きているだけなのです。

こうなってしまった原因を作ってしまったのは、私達人間です。

私達は、カミツキガメの生態をちゃんと理解し、危険を回避するしかないのです。

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