触らぬ神に祟りなしということわざがあります。
かかわり合いさえしなければ、余計な災いを受けることはないという意味ですが、カミツキガメやワニガメに対しても同じ事が言えます。
カミツキガメもワニガメも、池や沼のような濁った場所を好むので、あえてそういうところに足を踏み入れなければ、接触はしないのが普通です。
しかし、人間の方からわざわざ陸に上げて、面白がって指をだしたりすると、その名の通りに噛み付かれるでしょう。
カミツキガメは1メートル程度はすごいスピートで首を伸ばしてジャンプして襲い掛かります。
実は機敏なカメなのです。
その力はいったいどの程度なのでしょうか。
カミツキガメとワニガメの噛む力についてご説明いたします。
カミツキガメとワニガメの噛む力はどっちが強いの?
カミツキガメは水中と陸上では性格を変えます。
それは、水中では素早く逃げる事ができるので、自分より大きい相手の場合は襲う事は無く、噛み付くことはしないとも言われています。
しかしその性格は、陸上に上がると急変します。
警戒心の塊のような性格に変わり、自分よりも大きい相手だろうがなんでも関係無しに至近距離にいる相手に噛み付きます。
カメは動くのが遅いというイメージがあるので、大丈夫だろうと離れて棒などで突付いたりしてからかった場合、ジャンプして噛み付いてきます。
一方、ワニガメは映画の「ガメラ」のモデルになった凶暴な顔をしていますが、陸上でも、自分の口よりも大きいものには自ら攻撃して来ることはありません。
ほとんどを水中の底で生活するワニガメが陸上に上がってくるのは、3年に一度の産卵の時ですが、万が一遭遇したとしてもワニガメの方から逃げて行く程、陸上でも攻撃性はありません。
その為人が噛み付かれる場合は、その人がよっぽどいたずらをした時に限られるでしょう。
ワニガメの噛む力は、最大約500kg程度あり、貝殻や他のカメまでも噛み砕いて食べてしまいます。
万が一人間の指を噛まれた場合、数本まとめて簡単に噛みちぎってしまいます。
それから比べると、カミツキガメは意外にも噛む力はさほど強くはありません。
とは言っても、指を噛みちぎられる事はありませんが、大人が指を縫わなければならない程の裂傷は負うでしょう。
少なくても包丁で指を切るレベルではありません。
まとめ
陸上での性格がまるで違うカミツキガメとワニガメですが、噛む力も大きく違います。
凶暴で、どんな相手でも飛び掛って攻撃を仕掛けるカミツキガメの力がワニガメよりも弱く、滅多な事では襲わないワニガメの方が貝を噛み砕く程の力をもっているとは、興味深いものです。
注意しなければならないのは、万が一子ども達がカミツキガメにちょっかいをかけた場合は、指の保障はできません。
昔話の浦島太郎に出てくる海ガメと違って、もしも同じように子供がちょっかいをかけたとしたら、昔話ではなく、事件になるでしょう。
今のあなたにおすすめの記事