カミツキガメと同じように噛み付くことで有名なカメは、スッポンです。
月とスッポンなどとも言われ、形は似ているけれど、似ているのが丸い形だけだなどと、優れたものと劣ったものの比較をする時に使うことわざもあります。
残念ながら、劣った方がスッポンなのですが…。
一方では、高級料理のスッポン鍋も有名で、今も昔もコラーゲンたっぷりで、女性に人気の鍋となっています。
そんなスッポンは、１度噛み付いたらカミナリがなっても離さないとさえ言われます。
しかし、その攻撃性は臆病な正確からきているようなのです。
どことなく、警戒心の塊のようなカミツキガメと似ていますが、カミツキガメとスッポンはいったいどのような違いがあるのでしょうか。
詳しくご説明いたします。
カミツキガメとスッポンの違いは？
スッポンは爬虫類カメ目スッポン科キョウトウスッポン属に分けられるカメです。
中国、日本、台湾、韓国などや、東南アジアに分布されます。
同じカメには間違いないのですが、カミツキガメとは全く違う生態をしています。
一番の違いは「甲羅」です。
カミツキガメの甲羅は、背骨が変化して出来たもので、外敵から身を守る鎧といってもいい程にとても硬いものです。
それに対して、スッポンの甲羅は、皮膚であり、ゼラチン質で出来ています。
その為カミツキガメの甲羅とは全く違って、とてもやわらかいのが特徴です。
その為、スッポン鍋は甲羅ごと煮込み料理にされてしまうほど、全身コラーゲンなのです。
性格も異なります。
カミツキガメが陸に上がった時に見せる凶暴なところは無く、大きな口を開けて威嚇し、隙があれば噛み付こうとするような事はありません。
どっちかというとかなりの臆病者で、神経質な性格と言えます。
ただし、一度噛まれると、強い顎を生かして噛み続けます。
ただ、その咬合力はカミツキガメの方がはるかに勝ります。
その他は共通点も多く、ほとんどが水中生活であり、産卵などの特別な事がない限り陸上には上がらない所は同じです。
カミツキガメもスッポンも水の中で生活しているので、基本的には遭遇してしまう事はほとんど無いと言えます。
まとめ
スッポン鍋は有名ですが、カミツキガメも原産地では食用に供される事もあります。
カミツキガメのから揚げはとてもジューシーで、スパイスを良く効かせて食べると美味しいそうです。
意外な共通点もありますが、噛み付くという点では、スッポンはカミツキガメの比ではないようです。
やはり、大きさが４０センチ以上にもなる大型個体の咬合力はすさまじく、大怪我を負ってしまいます。
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