生物は満月に卵を産むといわれていますが、本当でしょうか?
亀はどうなのでしょうか?
亀と満月とどのような関係があるか調べてみました。
満月の日の特徴
満月の日は、大潮です。
この日は潮の干満の差が一番大きくなり、場所により違いがありますが1m20㎝位の干満差が生じます。
新月の日も潮の干満の差が大きくなります。
海亀の産卵
海亀は一生海中で生息しています。
陸上で孵化しますが、孵化するとともに海を目指してヨチヨチと進みます。
孵化の場所から海までの距離は10m前後と人間にとっては短いのですが、亀の子供は、餌として鳥の獲物として襲われ食べられてしまします。
その後、海中生活が続き、雌亀は産卵のために再び陸に上陸します。
新月の日の満潮時は波に乗って砂浜の奥まで運ばれますから、ヒレ状の足で歩行が苦手な海亀には大助かりです。
新月の夜は暗闇です。
砂に穴を掘って卵を120~140個産むため時間のかかる海亀にとっては無防備のときに、捕食者卵を襲われる危険が少ない夜の暗闇が必要なのです。
また、新月の満潮時の乾いた砂浜は、その後の潮の干満で海水が届きませんから、卵が孵化するまで海水に浸かる心配がありません。
卵の温度変化や露呈が起こりづらい効果もあります。
新月や満月は、太陽、地球、月の位置関係によって決まりますが、亀が知ることができるのは、月の引力によるかもしれません。
海亀の孵化
海亀の孵化までは、約2ケ月かかります。
孵化は夜暗くなってから始まります。
孵化した子亀は満潮の時まで地面の中でジッとしています。
子亀は、満潮の時を波が近づく音で知ることができるといわれています。
満潮になると子亀は一斉に海にまっすぐに向かって動き出します。
満潮の時を待っているのは、海への距離が一番短くなることがわかっているからなのでしょう。
海にたどり着いた子亀はすぐに泳ぎだします。
波に翻弄されながら沖を目指して懸命に泳ぎだします。
まとめ
海亀の場合、亀と満月の関係は見つけられませんでした。
逆に新月の時の潮の干満をうまく活用しています。
海亀は生き残るために自然現象をうまく活用しているのがよくわかりました。
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