亀は、卵を産卵するとき涙を流します。
なぜ、産卵の時、涙が出るのか調べてみました。
亀の涙とは
亀が涙す理由は、海中で生息する海亀と淡水に生息する陸性の亀では違います。
海亀の場合は、海中での生活に適応するためです。
海中での生活は、体内の塩分濃度を調整する必要があります。
この機能を掌る器官が塩類腺(えんるいせん)です。
この器官は海亀の目の横にあります。
この器官からろ過された塩水が常時粘液として排出されます。
この現象は、海亀が産卵のため海中から上陸したときも見られますから、涙を流しているように見えるのです。
この粘液排出は、陸上で目の乾燥を防ぐ効果があります。
海亀は涙を流すのではなく、生きていくのに必然の機能として粘液を排出しているのです。
陸性の亀の場合は、淡水域で生息しています。
陸性の亀が涙を流すのは、目の乾燥の防止が目的です。
乾燥すると涙が流れる現象が見られます。
亀が涙をいつもより出す回数が多いときは、湿度の測定が必要です。
亀にとって飼育環境の湿度を50~60%が適しています。
湿度50%以下の時は、乾燥状態ですので、加湿器などを用いて湿度の調整をすることが必要です。
他に布などを濡らして近くに置くことでも、湿度の改善ができます。
冬は夏に比較して乾燥しますから涙が流れる現象を見ることが多くなります。
逆に湿度60%を超えると、過湿の状態になります。
過湿は病気の要因になる細菌が繁殖しやすくなりますので、風通しを良くするなど湿度を下げる工夫が必要です。
また、常時涙が流れる現象がみられるのは、病気になっている可能性が高くなります。
病気の内容は、結膜炎などです。
爬虫類を見てもらえる獣医の診察が必要です。
まとめ
亀の卵と涙の関係を調べてみましたが、海亀も陸生の亀も直接の関係がないことがわかりました。
また、人間みたいに感情の変化によって涙を流すわけでもないこともわかりました。
海亀は海中生活への対応の結果であり、陸生の亀は環境の変化(高乾燥)に敏感に対応した結果、涙を流すのだとわかりました。
生き物の世界はいろいろ調べると面白いことがわかります。
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