亀が餌をたべなくなる理由は何個かあり、それぞれ改善するべき点はありますが、特に用心したいのが秋になってからの食欲不振です。
野生と飼育ではどうしても環境に違いが出て来ます。
秋は亀にとって冬眠前の準備期間
種類にもよりますが、亀は冬眠する生き物です。
秋になり始めのまだ暖かい時期は脂肪を溜めるために食欲旺盛になりますが、気温が下がって10度に近付くにつれて新陳代謝機能と消化機能も下がり、食欲が下がってきます。
成長しきった大人の亀ならば冬眠させても良いのですが、まだ体力がなく、脂肪も蓄えられていない子亀だと亡くなってしまう恐れがあります。
大人でも痩せていたり元気がなかったりする亀も冬眠させると却って危険です。
夏も気温が上がりすぎると、人間が夏バテするように亀も食欲が落ちて来ます。
気温の変化に十分注意し、種類に合わせて24~30度を維持しましょう。
亀は自分では体温調節のできない変温動物です。
気温が下がる冬は冬眠し、高くなる夏や乾季には夏眠するものがいます。
こうした休眠を必要とするのもいるので、飼育する亀の種類と状況に合わせて環境を整えましょう。
冬眠させない方向で温度を適切に保っていれば餌をちゃんと食べてくれますよ。
餌を食べない他の理由
上記の他の理由は、環境が突然変わった、餌の偏食、飼育管理を怠った、産卵の前兆が上げられます。
野生から捕獲した、ペットショップから移動してきたなど、環境が変われば神経質になって食欲が落ちます。
迎え入れてから少なくとも一週間は掃除などの必要最低限な世話をして、あとはそっと様子を見ておきましょう。
食性の関係で食べられない、嫌い、飽きた餌は食べてくれません。
ペットショップで与えられていた餌しか食べない、好きな餌しか与えていないなどの偏食が理由の時もあります。
決まった餌しか食べていないと栄養の偏りが生じて病気の元になってしまいます。
偏りなく与えるか、ペットショップに相談するなどの対策が必要です。
紫外線が不足している、水などが汚れているといった怠った飼育管理も原因の一つです。
日光浴やライトで体が温められないと、これも代謝と消化の機能低下につながります。
身の回りが清潔に保たれていないとストレスがたまる人がいるように、亀もストレスがたまって食欲不振になります。
メスの亀に見られますが、食欲が落ちていても妙に落ち着きがなかったり穴を掘るようなしぐさをしたり、こういった行動が多いと産卵の前兆です。
この時も神経質になって食欲不振になりやすいのです。
産卵後はまた食べるようになるので、見守りましょう。
まとめ
他の生き物にも言えることですが、亀はデリケートな生き物です。
飼育下ではしっかりした世話をしないと餌を食べない、病気になる、下手したら亡くなる、といった悪い三拍子になってしまいます。
どの対処でも食欲が戻らなければ、獣医師に相談しましょう。
今のあなたにおすすめの記事