私自身、亀との接点は小さい頃に小川や水田で亀を捕まえ遊び、その後は川や水田に逃がしたものです。
今回は亀の甲羅の汚れについて調べてみました。
亀の甲羅が何か汚れているように見えたら
自然界に住む亀は甲羅が汚れていても気にしないし、自分で手入れや掃除は出来ません。
飼育されている亀は飼い主が気をつけてさえいればそう汚れるものではありませんが、水が酷く汚れている場合は、そのまま日光浴をすると乾燥しますので、甲羅に何かの汚れがつく場合があります。
この様な時には亀を捕まえて甲羅の表面を柔らかいブラシで軽くこすって下さい。
そして水で汚れを流して下さい。
単なる汚れですと乾燥してない限り簡単に採れます。
また柔らかい布で優しく、空拭きしてやるのも良いでしょう。
亀の甲羅にコケや藻が生えたら
甲羅にコケや藻が生えるのは、まず水質が悪くなり、水の成分が富栄養化になり、その結果コケの繁殖が盛んになり甲羅にもコケや藻が生えてきます。
もし亀の甲羅に生えたコケや藻が生えているのをそのままにしておきますと、どうなるのでしょうか。
コケや藻は成長してきて甲羅にびっしり生えてきます。
そうなりますと日光が甲羅や皮膚に当たらないので亀にとっては、生きるか亡くなるか非常に重大な事になります。
皆さんはお寺や神社の池で天候の良い日など岩の上に登って日光浴しているのをご覧になったことがありませんか。
これは亀が昼寝をする為ではなく亀自身の為にしているのです。
この日光浴は亀自身の健康を守る為の行動なのです。
もし室内で亀を飼育する場合、日光浴をさせる事が非常に大切なポイントになります。
亀が日光浴をするのは、人間と全く一緒で健康維持の為の行動です。
太陽光の紫外線を浴びることにより体内にビタミンDを作り、これによってカルシウムの吸収や消化を良くし、甲羅や骨の成長はもちろん他の内臓などにも必要です。
ところがコケや藻が生えますとせっかく日光浴をしましてもコケや藻が邪魔をする為、十分紫外線を浴びる事が出来ず、ビタミンDの生成が損なわれ、その結果亀の成長や健康が阻害されます。
また甲羅や身体を日光に当てることによって滅菌や消毒をし、皮膚病になるのを防ぎコケや藻が生えるのも防ぎます。
でも野生の動物はこの様に本能で自分の身体を守る方法を知っているのですね。
それでは亀を飼育する場合、コケや藻をはやさないようにするにはどうすれば良いのでしょうか
水槽などで飼育する場合は水をいつも清潔にしてやることが大切です。
陸亀をのぞいて他の水棲亀や陸亀と水棲亀の中間に属する亀は水の中で排泄をし、水も飲み餌も食べます。
そうすれば排泄物や餌の残りカス等で水が汚染され、水は富栄養化しコケが生え、そして亀にも生えてきますので水はいつも清潔にしなければなりません。
その方法は水を交換するか循環器を利用して水を浄化する方法があります。
次に必ず亀が日光浴をする高い場所を作ってやることです。
日光浴をさせる際は、水槽を室内から日光が当たる場所に移動させ、温度が30度以上にならない様に常に見守って下さい。
それ以上の温度になりますと熱中症になり亡くなったりするので、くれぐれもほったらかしにしない様ご注意下さい。
なお室内のみで飼育されるには紫外線ランプを利用して、亀に日光浴の代わりをさせることが必要になります。
この紫外線ランプは必需品なので亀の専門店にて相談、購入して下さい。
亀の甲羅のコケや藻を落とすには
一番簡単な方法は日光浴をさせることです。
日光浴をさせることによりコケや藻を乾燥させると枯れた状態になるので、柔らかいブラシを使って取り除けば比較的簡単に取れます。
ただそれでも取れない場合はイソジンを利用しましょう。
水で10倍ぐらいの薄め液を作り、甲羅に塗り日光浴をさせて下さい。
その時亀の口にイソジンの液が入らないように気をつけて下さい。
日光浴が終わりましたら、柔らかいブラシで甲羅をこすってやって頂ければ簡単に取れます。
ただイソジンの色が甲羅に残る場合がありますが少し時間が掛かりますが取れてきて甲羅が綺麗な状態になります。
またタワシなど硬いブラシで甲羅の掃除をしますと甲羅にあり傷がつき、細菌が甲羅内部に入る可能性がありますのでタワシなどの硬いブラシの使用はしないようご注意下さい。
なお鶴は千年、亀は万年と昔から良く言われ、長寿やおめでたいことを祝う時に使われる言葉であり、特に亀はめでたい動物として扱われています。
また亀は脱皮しますが脱皮する前についていたコケや藻が脱皮した新しい甲羅についていた場合はとても珍しく縁起が良いものとして高価格で取引されています。
亀の甲羅が白く汚れている場合は
これは水カビ病を疑わなくてはいけません。
甲羅のみならず適当な処理をしないでおくと皮膚にも移ります。
更に進行が進めば亡くなる事もありますので甲羅が白くなったら、すぐにでも獣医師の診断を受けて下さい。
この病気の原因はやはり水が汚れている場合と日光浴が十分でない場合に良く起こりますのでご注意下さい。
なお症状が軽い場合は日光浴をさせることで回復する場合もあります。
まとめ
亀はもの言わぬ可愛いペットです。
顔を見つめていますとひょうきんな顔や怖い顔、優しい顔などいろんな種類の亀が地球に住んでいます。
また非常に人に馴れやすく人の心を癒やしてくれますし、大切に育ててやりますとかなり長く生きてくれます。
どうぞ亀の住む環境、大切にしてやって下さい。
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