飼育している亀は成長すると全部の亀が卵を産むのでしょうか?
子亀を入手するときに雌雄が分かるのでしょうか?
亀の成長と産卵について調べてみます。
亀の雌雄の見分け方
子亀の時には雌雄を判別できません。
子亀が成長して大人の亀になって始めて雌雄を判別できるようになります。
見分け方は尻尾の大きさや尻尾にある総排出口の位置によって判別します。
雌の場合は雄に比較して尻尾が細く短いです。
総排出口の位置が雄に比較して腹甲に近いです。
亀の産卵と孵化
雌の亀は大人になると一匹で飼育していても卵を産みます。
子ガメの生まれない卵ですので孵化器に入れて温めても孵化はしません。
卵を孵化させたいときは最低雄雌2匹の亀を飼育する必要があります。
クサガメやイシガメの産卵時期は初夏です。
産卵前の雌は、卵を産むために食欲が大変旺盛になります。
産卵直前は産卵場所を探すためでしょうかソワソワし落ち着きがなくなります。
土のある所では、後足で穴を掘ります。
卵はその穴の中に産み、自分で土をかけ埋め戻します。
水槽で飼育している場合は、そのまま床面に産み落とします。
卵の大きさは4㎝程の楕円形をしています。
人工的に孵化させる場合は、孵化器を使います。
産み落とされた卵はその状態で卵の上の方にマジックで印をつけます。
卵を移動させる時や孵化器に置くときは卵につけた印が常に上になるように注意が必要です。
亀の卵は産卵後しばらくすると上下が決まりますので決定後に上下を逆にしたりすると卵がダメになってしまします。
2日間観察して卵の中央に白濁が生じれば子ガメが生まれる卵で胚の形成が始まっています。
白濁が生じない場合、子ガメが生まれない卵もしくはダメになった卵です。
孵化器の温度管理は重要です。
理由は孵化器の温度によって孵化する子亀の雌雄が決まるからです。
27℃以下ですと雄になります。
30℃以上ですと雌になります。
28℃~29℃ですと雄雌どちらも生まれます。
これを温度依存性決定(temperature-dependent sex-determination 略してTSD)と言います。
まとめ
ペットショップで子亀を購入するとき、雌雄を指定できないことがよく分かりました。
雌の亀は一匹で飼育していても卵を産むことができるのも分かりました。
亀の雌雄は卵の保温中の温度が関係していることが分かり驚きです。
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