亀を飼育する場合、欠かせない日課が日光浴です。

しかし毎日が晴天ということはもちろんありえません。

特に梅雨など、悪天候が続くこともままあります。

そんなときの対処法を調べてみました。

亀 日光浴 曇り

亀が求める紫外線。天気によってどれくらい違う?

亀はその大きな甲羅という骨組織を維持するために、常にカルシウムとビタミンDを必要とします。

そのビタミンDは紫外線を浴びることによって体内生成できるため、食事だけで補えない分を日光浴によって得ています。

そのため亀は毎日の日光浴を必要とするのですが、曇りや雨などの悪天候で十分な直射日光を得られない場合があります。

概して紫外線量は晴れた日に比べると曇りの日で50〜60%、雨の日では10〜20%まで減少してしまいます。

必要な紫外線量を得られる時間から逆算してみよう

では亀はどれくらいの時間日光浴をすれば十分なビタミンDを得られるのでしょうか。

私が飼ってきた歴代の亀たちの観察から平均すると、晴れの日には日向と日陰や水中を行き来して自分で調整しながらお昼頃を中心に、のべで2時間ほど直射日光にあたっているようです。

そこから逆算すると曇りの日でも4時間前後、窓ガラスなどを隔てない明るい自然光の中にいれば良いことになります。

ただし、紫外線量は昼12時をピークに午前9時から午後3時までの6時間が最も多いので、早朝や夕暮れ時ではあまり効果がありません。

雨の日に関しては計算上10時間〜20時間ということになってしまいますのであまり現実的ではありません。

また、薄曇りの日であっても、季節によっては上記の時間では十分ではない場合も考えられます。

例えば夏場は冬の5倍近い紫外線量がありますので、そういう意味では真冬の雨の日などは絶望的な状況とも言えます。

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不足分を餌で補う!ビタミンD含有量の多い食品

日光浴にはビタミンD生成の他にも、体表面の微生物を消毒して健康維持したり、体温を高めて代謝を活性化し餌の消化・吸収を助ける目的があります。

なのでやはり食事、日光浴の両方で必要なビタミンDを得るのが理想的ですが、悪天候で日光浴が叶わない場合はできるだけビタミンDを多く含んだ餌を与えることで補うようにしましょう。

レプトミンをはじめ人工飼料の多くにはビタミンD配合を謳ったものがあり、それらを好んで食べる子ならばいいのですが、それらを苦手としていたり、また自然食品での飼育にこだわる方の場合はどうすればいいでしょうか。

ビタミンDは別名サンシャインビタミンとも言われます。

それは日光浴から生成されるからばかりでなく、日光にさらした干物、乾物に多く含まれているからです。

そこで亀にオススメなのは、煮干し、シラス干し、干しエビなどです。

個体によって好き嫌いはあると思いますので色々と試してあげてください。

もし食べるようであれば究極にビタミンDを含む食品として乾燥キクラゲ(特に白)を紹介しておきます。

なかなか好む子は少ないですが、私が飼っていた中で過去にこれを好んでいた子がいました。

その子は非常に長生きし、体長は現在歴代トップを記録しています。

まとめ

曇りなどで十分な直射日光を浴びせてあげられない時は、なにがしかの対応をしてあげる必要があります。

今回は食事で不足するビタミンDを補うことを紹介してまいりました。

もちろん前述の通り、日光浴にはビタミンD生成の他にも多くの目的・効果がありますのでこれだけで十分ということではありません。

紫外線ライトの使用やこまめな洗体・清掃など他にもしてあげられることはあります。

それらと並行しつつ、色々新しい食材にチャレンジし、亀さんの好みを知ったり広げたりすることができれば、悪天候もひとつの良い機会に捉えられるような気がします。

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