亀の卵を大切に保管し、今か今かと孵化するのを楽しみに待っていた人もいると思います。
やっと孵化して出てきた小さな子亀たち、手で一生懸命動こうとしていて、その仕草がとても可愛いですね。
ところで、この孵化したての子亀を、どう育てれば良いのでしょうか。
まずは一週間、水に入れない、餌もやらない
生まれたての子亀は、お腹にヨークサックという物が付いています。
これには栄養が入っているので、餌をやる必要はありません。
数日で、中に吸収されて消え、お腹の割れ目もその内くっ付きます。
このヨークサックが付いている間は、特に亀は動きにくいですし、動くとこのヨークサックを傷つけてしまいますので、じっとして過ごすのです。
なので、飼う環境としては、ミズゴケを湿らせたものを敷き詰めて、そこに置いてあげます。
子亀は、もぞもぞとミズゴケの下に潜り、あまり動かなくなるでしょう。
この時、ミズゴケが乾燥しないように、毎日霧吹きで湿らせてください。
でも、水でぐっしょりするまで濡らしてはいけません。
自然界の亀たちは、土の中で過ごしているのですから、その感覚です。
この状態で一週間ほど飼います。
次に、水に移し、餌もあげる
ヨークサックも消え、自分で動けるようになってきたら、水の中の生活に移しても大丈夫です。
水の量は、気を付けてください。
入れ過ぎると、溺れてしまいます。
生まれたての亀は、まだ体力がなく、十分には泳げないのです。
亀の尾が水面の方を向いているなら入れ過ぎですので、減らして下さい。
餌は、子亀用の餌が売っています。
これを食べたがらない子亀の場合は、アカムシなら食べてくれるかも知れません。
しかし、徐々に、人口飼料に変えてください。
やはり、栄養やビタミンでは、人口飼料が勝ります。
日光浴も始める
亀の成長には、甲羅干しがとても重要です。
大きな甲羅もあり、カルシウムを形成するために太陽の光が必要なのです。
そして、滅菌作用もあります。
病気にならず、元気に成長してもらうためには、日光浴は欠かせません。
水槽に、亀が日光浴できるような島を作り、そこに上がって、甲羅が干せるようにします。
子亀の場合は、大きな石やブロックでは上りにくく、しかも間違って子亀の上にその石が乗ってしまっては大変です。
なので、砂利を水槽の端の方になだらかに盛り上げ、陸地を作ってあげると良いでしょう。
注意したいのは、熱中症です。
できるだけ、日差しが強くなり過ぎない午前中に、2~5時間程度にします。
そして、水槽の一部が日陰になるようにして、子亀が自分でも日陰に避難できるようにしておいてください。
まとめ
子亀はこんなに小さいのに、もう大人と同じ甲羅を持っているし、ただ小さいだけで、大人と同じようです。
でも、まだ体力はないので、気を付けて見て上げましょうね。
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