亀にも熱中症があるのですね。
我々人間にはかなり前から”今日は熱中症にご注意下さい”とテレビやラジオはもちろん各自冶体からも注意が放送されるなり連絡があります。
日本の夏は特に高温多湿なので油断すると、熱中症になる人が多いと言われています。
普通人は水分を多くとり、酷く暑い日は直射日光を避け、涼しいところにいれば熱中症にはかかりません。
また人間はほ乳類ですから恒温性なので熱ければ汗を出して温度を下げることが出来ますので、自分の身体の体温は自分で調整出来るようになっています。
夏、犬が口を開けて息をハ~ハ~と出しているのを時たま見かけることがありますが、これは犬には毛が身体を覆っているから汗をかけないので、この様にして体温を下げているのです。
酷く暑い日に我々は夏に今まで経験したことがないような症状が出たら熱中症を疑うことが大切です。
そのような症状が出ているにもかかわらず対応を誤れば命を落とすことにもなりかねませんのでご注意下さい。
熱中症を防ぐには水分は十分補給することと、暑い時には絶対無理をせず暑さから待避する行動が必要です。
亀が熱中症にならない様にするには
亀は人間と違い変温動物なので、自分で汗を出したり犬の様に口を開けて息を出して体温を下げることが出来ないのです。
元気な亀であれば水の中に入ったり、木の葉の下にもぐったり、風のあるところに避難したりして体温を下げる工夫をします。
これらは自然界に生息している状態や、飼育されていてもそれらの設備がある所で飼育されている亀には当てはまりますが、これ以外のところで飼育されている亀には、気をつけてやらなければ暑い日には、熱中症にかかり酷い場合は亡くなってしまいます。
それでは亀が熱中症にならない様にするにはどうしたら良いのでしょうか。
屋外で飼育されているより室内の水槽で飼育されている亀の方が多いので、こちらを中心に取り上げてみましょう。
亀が元気よく活動する温度は25℃から30℃の間と言われています。
つまり年中この温度調整が出来る水槽であれば何の心配も要りません。
しかしこの様な設備を設けるにはかなりの出費が必要となりペットを飼うどころではありません。
それでは暑い時などは太陽光に当てないようにと考えるのは駄目です。
日光浴をさせるのは人間と同じで、太陽光の紫外線を身体に当てて、体内にビタミンDを作りだしカルシウムの消化吸収をして甲羅や骨格の成長に亀の日光浴は必要不可欠です。
また亀は日光浴をすることにより身体全体の滅菌や消毒をし、皮膚病の予防や甲羅に藻が生えるのを防止しているのです。
それではどのようにして日光浴をさせれば良いのでしょうか。
一番良いのは天気が良い日に水槽ごと室外に出して日光浴させることです。
もちろん水槽の中には日光浴する水面より高い場所を作ってありますので、亀は喜んでそこに登り日光浴をします。
ただここで注意をしなければならないのは日光浴をするところに、日陰が出来るところを作ってやることを忘れてはなりません。
また我々には気持ちが良い天候であっても亀にはガラス越しの日光が当たるようであれば、水槽内の温度がかなり高くなりますので、熱中症になる危険がありますので、長時間の日光浴は避ける方が賢明ですし、常に日光の当たり具合を注意して見てやるようにしましょう。
出来ればスダレなどをはじめから用意して、日陰がとれるように準備しておくのも良いでしょう。
また室内で窓越しに日光浴をさせる場合でも気をつけていないと、日光で水槽の温度が上がり熱中症になる恐れがありますのでご注意下さい。
ところで夏のように暑い日に締め切った室内ですと室温がかなり高くなります。
当然水槽内の水温も室温と同じようになりになりやすく30℃を越えますと亀は熱中症になってしまいます。
水槽内の空気は動きにくく、扇風機の風を当てて空気の入れ換えや風を当てることにより水を冷やすなど、考えてやりましょう。
ただ良いかと思いクーラーの冷たい風は亀には有害なのでご注意下さい。
また陸亀は水槽などより広いところで飼育されているでしょうから、風も適度にありますが亀が身体を冷やす浅い水浴びできる場所も作ってやって下さい。
もちろん日陰を作り亀の逃げる場所を作ってやることもお忘れなく。
亀が熱中症になったらどのような症状を見せるでしょうか
亀の熱中症症状は人間と同様、食べたものを吐いたり、動きが極端に悪くなったり泡をふき意識がなくなったりして全く動きがなくなることもあります。
もしこの様な症状を見せた場合は常温の水を、ゆっくりかけて体温を下げてやって下さい。
これで回復したからと放置しますと体調が悪化して急に亡くなったりする事もありますから必ず獣医師にて診察を受けましょう。
また殆ど動かないなど症状が重い時は湿ったタオルなどでゆったりとまいてやり獣医師の診察を受けて下さい。
まとめ
亀が熱中症になるなんて、はじめて飼う方はご存じないでしょう。
亀が動かなくなり獣医師の診察で”熱中症です”と言われ驚かれると思います。
亀は変温動物なので自分で体温を変えて自己防衛が全く出来ません。
ですから亀の熱中症はかなり多く発症していますのでご注意下さい。
亀は他のペットや生き物と同様、我々に身体の症状などを言葉で伝えることが出来ません。
ですから例えば熱中症には絶対ならないような環境を、飼う以上は必ず作ってやって下さい。
大切に育ててやれば20年以上生きるそうです。
疲れた身体や心を癒やしてくれる亀を真心で育ててやれば”鶴の恩返し”では有りませんが”亀の恩返し”をすると思いますので飼って見ませんか。
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