カメについて興味を持った時、名前で混乱してしまうことがありませんか?

ゼニガメとクサガメとキンセンガメも、名前でこんがらがってしまう、そんなカメのようです。

この記事では、ゼニガメ、クサガメ、キンセンガメの違いについてまとめています。

クサガメ ゼニガメ キンセンガメ 違い

ゼニガメとクサガメに違いはあるの?

現在では「ゼニガメ」は、幼い「クサガメ」の事を指して使われている俗称で、通称、販売名などに使われることもありますが、本来は幼いクサガメも正式な和名は、「クサガメ」です。

キンセンガメとクサガメの違いは?

現在では、キンセンガメは、台湾原産のクサガメを指す俗称とされていますが、キンセンガメもクサガメが正式和名です。

昔は幼いイシガメがゼニガメと呼ばれていた

昭和40年以前、生まれて間もない二ホンイシガメの子ガメは、上から見ると背中の甲羅が円形に近い形状で江戸時代の硬貨「銭(ぜに)」に似ていたことから、「銭亀(ゼニガメ)」と呼ばれ、クサガメの子ガメが、「キンセンガメ」と呼ばれていました。

ペットブームでごちゃ混ぜに

昭和40年の初めにお菓子メーカーのおまけとなった「ミドリガメ(幼い個体が緑色のカメを指すが、主にミシシッピアカミミガメの子ガメを指されることが多い)」をきっかけに、子ガメがブームとなって厳密な仕分けがなされないまま夜店などで売られるようになりました。

ニホンイシガメとクサガメの子ガメが総じてゼニガメと呼ばれ、そのうち流通量の多いクサガメの子ガメの方がゼニガメと呼ばれるようになり、ニホンイシガメは小さくても大きくてもニホンイシガメと呼ばれるようになりました。

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なぜキンセンガメ?

クサガメには甲羅に黄色の成長線が現れる個体があり、その黄色の線が縁起の良い「金」にかけられて「金線亀」と呼ばれるようになったようです。

クサガメは中国からやってきたカメ?

クサガメは、河川や池などで見られる淡水のカメですが、ほんの十数年前まで日本の在来種と言われていました。

しかし化石や遺跡からの出土例がないことから調査が行われ、現在では江戸時代以降に中国や朝鮮半島などから日本に持ち込まれた外来種である可能性が高いとされています。

日本での野生下での生息数は、同じく外来種のミシシッピアカミミガメの影響で減っていると言われています。

まとめ

ゼニガメもキンセンガメも正式和名ではなく、どちらもクサガメに使われる俗称で、正式和名は、「クサガメ」です。

また、ゼニガメ、キンセンガメは、現在ではクサガメを指す俗称ですが、昔は違っていたのでややこしいですね。

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