クサガメの産卵は、冬眠をした後にモリモリと餌を食べてから、スッと餌を食べなくなり、1週間ほどの絶食の後に急に暴れだして穴を掘って5個~20個の卵を産みます。
産卵はメスのクサガメにとって、かなり体力を消耗するようです。
さて、そんな風に頑張って産まれた卵達は、どれくらいの日数で孵化(ふか)するのでしょうか。
クサガメの産卵時期と冬眠について
通常、寒さに弱いカメの飼育にはヒーターを用いて冬眠をさせずに冬越えをさせますが、繁殖させる場合は冬眠をさせる必要があります。
冬眠はカメの発情と産卵数に関係し、冬眠をしない場合は産卵数が激減するため、孵化率が少ないと言われるクサガメには重要となります。
クサガメの卵の孵化する時期は?
冬眠から目覚めたクサガメは春に繁殖活動をして初夏から夏に産卵し、卵は秋頃から孵化します。
寒さに弱いクサガメは、酷暑にも弱く、秋はクサガメにとって最も過ごしやすい季節のようです。
野生下でのクサガメにとって、秋は気候的に過ごしやすいだけでなく、生き餌も豊富な時期になります。
それは他の魚や貝なども産卵期になるからです。
クサガメの卵が孵化するまでにかかる日数は?
- 産卵からおよそ2ヵ月でバラバラに孵化し始める
卵が孵化するまでにかかる日数は60日~90日、産卵の2~3ヵ月後です。
(卵の周囲の温度が孵化に関係するので、産卵した月や気温などによります)
TVなどでよく見られるウミガメの産卵では、一斉にすべての卵が孵化して(親ガメ1匹が産卵した卵)子ガメはすぐに海を目指して行きますが、淡水のカメの場合は一斉に孵化することはなく、バラバラに孵化します。
※ウミガメの卵は一斉に孵化しますが、土の中からの脱出には数日から1週間ほどかかります。土の中で夜になるのを待ってから這い出て、光る海(明るい方)に向かって歩いていきます。
孵化したらすぐに子ガメは土から出てくるの?
- 卵は孵化しても子ガメはすぐには土から出てきません
ごく一部の子ガメが、孵化した年に土から出てくることもあるようですが、ほとんどの子ガメがその場に(土の中)にとどまって冬眠し、孵化した翌年の春に土の中から出てきます。
- 飼育下での孵化の場合は冬眠させない方がいい
孵化した子ガメの中には体力がない個体もいて、そのような子ガメは冬眠から永眠となってしまうことがあります。
そのため飼育下では、卵が孵化したら子ガメは冬眠させない方がいいと言われています。
まとめ
クサガメの孵化は、産卵から2ヵ月後くらいが目安です。
なお孵化には自然に孵化させる方法と(産卵後そのまま放置して自然に任せて孵化させる)孵化する率を上げるために、飼育者が卵を管理して孵化させる方法があります。
孵化にかかる日数は変わりません。
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