子供が田んぼにいるイモリを捕まえてきました。
家にいるカメの水槽で一緒に飼育したいのだそうです。
イモリはとても柔らかそうで、カメの餌になってしまうのではないでしょうか。
そこのところ、検証してみしょう。
イモリとは
イモリとは、広義には両生綱有尾目イモリ亜目、狭義にはそのうちイモリ科に属する総称ですが、日本ではアカハライモリの通称とされています。
全長は8~12cm。
体表はサンショウウオとは異なり粗雑で皮膚はザラザラしています。
背面は黒または暗褐色、腹面は赤あるいは黄橙色で不規則な黒色の斑紋があります。
主に溝、水田、沼などの止水にみられるほか、流れの緩い河川にも生息します。
雨の日には水から出て移動することもあります。
幼生も成体も昆虫類、クモ類、ミミズ類などを貪欲に捕食します。
他の両生類の卵や幼生などの有力な捕食者となっているため、モリアオガエルやアベサンショウウオなど、希少な両生類の生息地では厄介者とされています。
一般的に有尾類は温度変化に弱く、接餌行動が鈍く、人口環境では長期飼育が困難な種が多く現地で法的に保護されている場合も少なくはないのですが、日本のアカハライモリやシリケンイモリは温度変化にも強く、極めて貪欲で飼育に適し、個体数が多く保護されていないため、ペットとして世界中に人気が高まってるものです。
また、フグと同じテトロドキシンという毒を持ち、腹の赤黒の斑点模様は毒を持つことを他の動物に知らせる警戒色になっていると考えられています。
まとめ
動物には毒を持つものが目の前にあっても食さないという本能があります。
例えば、漁港に放置されたサバやアジにトンビは飛びついて捕食しますが、猛毒のフグには寄り付きもしないものです。
カメも本能的にはイモリを捕食しようとはしないのかもしれません。
ですので、カメとアカハライモリについてはほぼ同等の環境で育てることは可能であると考えられます。
しかし、カメはもともと非常に食欲が旺盛な動物ですので、イモリと同じ水槽で飼育する場合に空腹にさせないことがとても重要になります。
もし、空腹のカメの前にふらふらとイモリが泳いでしまったら、イモリの毒にカメがどうなってしまうのでしょう。
やはり、カメとイモリは別の水槽で飼育するべきなのかもしれませんね。
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