亀を屋内で飼うとなると、ヒーターやライト、フィルターなど様々な設備が必要です。
中には亀にとって適当な物はどれなのか迷う商品もあり、それなりの知識が必要です。
では、屋内ではなく屋外で飼育するのはどうでしょうか?
野生の亀の生態を手本にすれば、外で飼育することも可能でしょう。
屋外の場合何が必要なのかまとめてみました。
屋外スペースの作り方。亀の居心地を考えよう!
まずは飼育する亀を決定します。
もともと川や水田に生息する品種なら、屋外で飼育しても環境に強く育つ可能性が高いです。
水質を綺麗に維持したり飼育に工夫が必要な亀はペットショップで相談し、屋内の方が望ましいのか、屋外で育てるとしたら注意点はないか、確認をした方が良いでしょう。
屋外で育てると決めたら、亀が生活するスペースを用意します。
水槽や大きめのプラスチックのケースを用意し、中にレンガなどを置き、甲羅干しができるように整えます。
健康を維持するために日光浴は欠かせません。
ベランダで飼育をするなら南向き、庭で飼うなら日当たりの良い場所を選びますが、夏は暑すぎないようにすだれ等で日陰を作る工夫をしましょう。
池などの環境を利用する場合は、亀が隠れられるスペースを作り、併せて木立などで充分な日陰も準備したいところです。
綺麗な花を植えても亀が踏みつけてしまうので、生活に困らない程度の緑があれば大丈夫です。
環境によりますが、網を張る必要もあります。
カラスなどの外敵から身を守り、亀の脱走を防ぐ効果があるためです。
池などで飼育を考える場合も亀が逃げ出さないよう仕切りが必要です。
簡易な柵は亀が登ってしまうので、登れない素材を選ぶか、柵の上に返しをつけるなど工夫しましょう。
陸場も亀が穴を掘って脱出する可能性があります。
地中にも脱出防止柵の準備が必要です。
集合住宅などでは亀にいたずらをされるケースもあります。
危険が及ぶ可能性があるのなら、屋外にこだわらず屋内で飼育したほうが無難です。
餌はペットショップの物で十分対応できますが、栄養の心配があるなら店員に相談してみましょう。
おやつに小魚やエビを与えるのも良いです。
回数は数日に1回、食べ切れる量を出します。
水は汚れてきた交換します。
水質が悪くなると病気にかかる可能性があるので注意が必要です。
大きな水槽を利用するようなら、排水設備を作るなどの処置をしましょう。
また、屋外なので天候の変化に注意します。
ベランダなど軒下の環境なら問題ないですが、庭先の飼育だと、大雨によって水かさが増し亀が逃げる可能性があります。
状況に合わせて他の容器に移すなど、亀を避難させましょう。
屋外の場合、冬は亀が冬眠することになります。
秋が深まり餌を食べなくなったら冬眠の準備に入った証拠です。
餌をあげずに亀の様子を観察しましょう。
冬眠しても水質悪化は病気の元になるため、水換えは行って下さい。
また、子亀は体力がなく危険なため冬眠はさせないようにしましょう。
春になり目が覚めたら、再び餌を与えて大丈夫です。
もし産卵をさせる予定があるのなら、産卵用のケースを用意しても良いでしょう。
場所を分けなくても飼育スペースの環境が整っていればそのままでも問題ありません。
野生の亀は自分で場所を選び産卵を行っています。
屋外で飼育するということは野生に近い状態で育てるということなので、管理が行き届いていれば大丈夫です。
不安があればペットショップなど専門家に相談しましょう。
ちなみに、屋外で飼育をすると亀は人間に懐きにくい傾向が見られます。
亀に名前を覚えて欲しい、仲良く散歩をしたいなど希望があるようなら屋内の方が懐きやすいでしょう。
まとめ
屋外で亀を飼育する場合、野生に近い状態を人工的に作る必要があります。
生活スペースは身近なもので作れそうですが、外敵から守ったり脱走のリスクを考えるなど、気配りがいることが分かりました。
屋内でも屋外でも、ペットである亀の大切さは変わりません。
環境を整えた上で、危険が及ばないように飼育していきましょう。
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