ペットとして人気のあるカメ。
カメを飼おう!と思っているそこのあなた、ちゃんと下調べは済んでいますか?
カメには数百種類あり、その生態も様々です。
きちんと生活環境を整えることができなければ、飼うと決めたカメもかわいそうです。
飼いやすいカメの種類はあるのか、また飼う時の注意点をまとめてみました。
飼いやすいカメ厳選3選!
カメには多くの種類が存在します。
飼いやすいカメもあれば、飼うための環境づくりが大変なものもいます。
また、人気があっても保全のために安易に飼育できない品種もあるので、注意が必要です。
それを踏まえた上でおすすめのカメを紹介していきます。
1,クサガメ
ゼニガメとも呼ばれており、日本の池や川、田んぼに生息しています。
太陽の光が好きで、餌は水中で食べます。
ペットショップや縁日でよく見かけるメジャーなカメだと言えるでしょう。
性格はおおらかでフレンドリー。
人によく慣れ、自分の名前を覚えたり人の後をついて来ることもあります。
懐いてくれるため愛着がわきやすく、育てやすいです。
価格は1000円〜2000円。
大きさは15センチ〜25センチほどになります。
頭部に黄色や黄緑色の模様が入るのがクサガメならではの特徴です。
オスは成長するとメラニズムという色が黒くなる現象が起きます。
そのため、模様が薄まったり、消えて真っ黒になるカメもいます。
アルビノやパステルなどの色が違うカメも存在するので、色の違いを楽しむことができる品種でもあります。
ちなみにメスは大きく成長するため、用意する水槽の大きさには気をつけて下さい。
飼育するのはさほど難しくありません。
基本的な水棲ガメの飼育方法と同じです。
ペットショップで相談すれば、飼育環境を整えることは可能でしょう。
クサガメは日本に広く生息していますが、元は韓国や中国から入ってきたカメです。
中国ではワシントン条約に掲載されており、取引に制限がかけられています。
2.ミシシッピニオイガメ
初心者でも飼いやすく、人気のある種類です。
水深が浅い環境を好むので、60センチの水槽があれば充分育成することができ、ニオイガメの中では比較的飼いやすい品種です。
ミシシッピニオイガメは多くの爬虫類で行われる、紫外線を浴びる必要性が低いのも、初心者向けにおすすめされる理由のひとつです。
紫外線からカルシウムの吸収に必要なビタミンD3を合成するための設備が不要な可能性が高いのです。
価格は4000円〜6000円。
大きさは8センチ〜10センチほどです。
小型のため、もし幼体から育成するようでしたら注意が必要です。
輸入直後のミシシッピニオイガメは体調を崩しやすく、温度や水質管理に十分な注意を払う必要があります。
もし幼体から育てるのであれば、ペットショップでの店員と相談し、元気なカメを選ぶようにしましょう。
成体になればある程度の低音に強く、屋外での飼育もできるようになります。
ミシシッピニオイガメの寿命は約30年と言われています。
飼育のハードルは低いですが寿命が長いため、飼うと決めたら途中で投げ出さないよう気をつけて下さい。
3.ニホンイシガメ
ペットとして人気が高いカメです。
世界でも日本にしか生息していないカメで、国内だけでなく、海外でも人気があります。
つぶらな瞳で優しい性格のカメが多く、日本の環境に慣れています。
そのため寒さに強くよく育ちます。
飾り気のない茶褐色の容姿に甲羅の色合いが重なれば、静かな佇まいに品のある趣きで私達を魅了します。
その落ち着いた風貌から、日本固有種の持つ和の良さを感じることができるでしょう。
価格は4000円〜10000円。
大きさは8センチ〜20センチほどになります。
飼育する際は水質に気をつけよく日光浴をさせましょう。
特に幼い頃は綺麗な水を好み、汚れると皮膚病など、健康被害の原因になります。
また日本にしか生息しないカメということで、ワシントン条約に掲載されている品種になります。
育てるのであれば責任を持つのはもちろん、固有種を守る意識を忘れすに飼育をしていきましょう。
注意!!飼う時にはこの点に気をつけて!
カメは飼いやすく、ペットとして魅力があります。
ですが、残念ながら購入してから世話ができず、逃してしまう人がいるのが現状です。
逃したカメが繁殖し生態系を壊したり、飼育が禁止されているカミツキガメが捕獲されるニュースが流れるなど、カメを原因とした環境問題も起こっています。
飼おうと考えたら購入する前に、まずは知識を備えること。
飼育方法だけでなく、乱獲されている品種ではないか、飼育が禁止されている種類ではないか、自身の目で判断するのが大切です。
また、カメは長寿な品種が多く存在します。
最後まで面倒を見るつもりで、寿命を把握した上で飼育しましょう。
カメを飼うにはリスクも伴います。
それを理解した上で、ペットとして迎え入れてあげて下さい。
まとめ
いくら人気がありかわいいからといって、安易にペットとして飼うのは許されないことが分かります。
飼いやすい品種も存在しますが、軽い気持ちで手を出し飼育できず、逃してしまう人が今だに存在します。
飼育には責任が問われます。
生き物の命を預かり育てていく自覚を持つことが重要だと言えるでしょう。
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