1985年に「日清焼そばU.F.O」のCMに登場し、日本で大流行した「ウーパールーパー」とは、全体が白っぽくつぶらな瞳が人の目を引き付けるサンショウウオの一種です。
この、「ウーパールーパー」と「カメ」を同じアクアリウムの中で飼育することは可能なのか検証してみましょう。
ウーパールーパーとは
メキシコサラマンダーというサンショウウオの一種です。
メキシコのソチミルコ湖とその周辺に生息していて、全長は10~25cm。
メスよりもオスのほうが大型になり、メスは最大でも21cm程度です。
幼生の姿のまま成熟します。
皮膚の表面が非常に柔らかく左右に3本ずつ外鰓(えら)があります。
生息地では食用とされていたこともあったようです。
開発による生息地の破壊、汚染などにより生息地は激減しています。
ペットや実験動物として飼育されることもあるのですが、国際的な取引が規制されており、日本ではほぼ国内で飼育下の元で繁殖した個体のみが流通しています。
ウーパールーパーの飼育
飼育するには、水質の変化には敏感で外鰓(えら)が壊死して亡くなってしまうことがあるため、濾過などにより清涼な水質を維持し、夏場には高水温になることを防ぐ対策を講じることが必要です。
臆病なので、隠れ家として流木や岩を設置したり、水草を植え込んだりします。
底砂を敷く場合なども餌との誤飲を予防するためウーパールーパーが飲み込むことのできない程度の大きさのものかす簡単に排泄できる粒のものをを選ぶ必要があります。
餌には行類やエビ、ユスリカの幼虫などを与えるのですが、専用の配合エサも市販されています。
協調性が非常に悪いので、複数飼育を行う場合は飼育するウーパールーパーの数以上の隠れ家を用意してやる必要があります。
餌用も含めて、魚などを同じケージ内に入れておくと、外鰓を傷付けられる恐れがあるため細心の注意が必要なものです。
まとめ
さて、このように環境に敏感な、傷に弱いものと鋭い爪を持ったカメを同居させてうまくいくものでしょうか。
カメが普通に泳いで横切るだけで、ウーパールーパーの外鰓がひっかかれたり、また噛みつかれたりすることでしょう。
また、カメが何もしなくても臆病なウーパールーパーはストレスでたちまち病気になってしまうことでしょう。
やはり、ウーパールーパーとカメの共存はさせるべきことではないでしょう。
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