昔からペットとして愛されている動物の代表格、犬とカメ。
同時に飼育したらどうなるのかを検証してみたいと思います。
カメが持つサルモネラ菌とは
カメ(特にミドリガメ)は、病気を持っているとよく言われますが、ミドリガメに限らず全てのカメにはサルモネラ菌やその他の細菌がいます。
サルモネラ菌は、普通に空気や水や土の中にいる細菌なのですが、一定量を超えると中毒を起こします。
カメの腸の中にいるサルモネラ菌が、排泄物(フンやおしっこ)と一緒に飼育水に排出されたものが人の体内に入ることで菌に感染し、重度の下痢や嘔吐などの食中毒と同じ症状を引き起こします。
食中毒性サルモネラ菌の主な症状は、腹痛、嘔吐、下痢、粘血便などです。
若齢・高齢・免疫力低下を引き起こす各種の病気にかかっている動物においては、細菌が血液中に拡散して「菌血症」を起こして重度化することもあります。
また、最も恐ろしいのは、細菌が育成する「エンドドキシン」と呼ばれる毒素によるショック症状です。
これは「エンドドキシンショック」とも呼ばれ、最悪のケースでは亡くなってしまうこともあります。
こんなに恐ろしいサルモネラ菌ですが、犬に対しては比較的無症状の事が多いようです。
犬のフンから検出されるサルモネラ菌の割合は、3~21.5%という非常に高い数値ですが、その中で症状を出すのは若齢犬や妊娠犬など、免疫力が弱い個体がほとんだと言われています。
カメを飼育するにあたっての鉄則(人ならば)
- カメに触ったり世話をしたら、必ず石鹸で手を洗う
- 場合によっては、アルコールで消毒する
- 小さいお子さんがカメと触れ合うときは、必ず監視する
- 細菌が増えないようにこまめにカメの水槽の水替えをする
- 台所の流し台で水替えしたり飼育水を捨てたりしない
まとめ
犬の場合、必ず石鹸で手を洗ったり、アルコールで消毒するなんてことは無理ですよね。
また、水槽から出してカメと犬を一緒に遊ばせたりなんてしたら、当然口を近づけて舐めてみたり、噛みついたりすることでしょう。
犬の個体が成体ならばさほど心配はないようですが、まだ幼い犬だったり、妊娠中だったりしたら、恐ろしいことになる可能性も否定はできないようです。
カメと犬を同じ屋根の下で飼育する場合には、それ相当の注意が必要です。
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