ミシシッピニオイガメに限らずカメは気温が下がると冬眠するというイメージがありますが、室内で飼育しているカメはあまり冬眠をさせないほうが良いと言われています。

室外で飼育している場合は冬眠させても問題ないそうですが、どうやって冬眠させると良いのでしょう。

今回の記事では、ミシシッピニオイガメの冬眠のさせ方について説明したいと思います。

亀 冬眠 ミシシッピニオイガメ

ミシシッピニオイガメの冬眠とその方法

飼育下のカメは温度管理など人為的な環境に置かれ、あらゆる面で野生の個体とは異なります。

そのため、飼育下のカメの冬眠は、体に大きな負担を与えるのではないかと考えられているそうです。

それほど冬眠はカメにとって体力を使う行為で、冬眠に失敗してそのまま亡くなってしまうこともあるそうです。

そういった理由から、室内で飼育しているカメには冬眠はすすめられないと言われ、特に飼育初心者の方にはかなり難しいそうです。

例外として、屋外飼育で温度管理などの人為的なコントロールをしていない、できるだけ野生に近い環境で飼育していると言う場合は、比較的安全に冬眠させることができると言われています。

しかしその場合でも、生後1~2年の幼体、病気にかかっている個体、痩せていたり餌の食べが悪い個体は、冬眠中に体力がもたない可能性がありますので、避けたほうが良いようです。

健康な成体であっても、冬眠させるためには、夏場にしっかり餌を食べさせて体力をつけておく必要があると言われています。

野生下では、冬眠の時期は11月~3月頃と言われています。

そのため、気温が下がり始める10月頃から冬眠に備え徐々に餌を食べなくなり、気温が10℃以下、水温10~5℃以下になると冬眠に入るとされています。

飼育下の個体を冬眠させるためには、野生下と同じように10月頃から餌の量などをコントロールして冬眠の準備を始めます。

冬眠させる2~3週間前には体内に未消化の餌や排せい物が残らないように絶食させます。

体内を空にしてから冬眠をさせないと、体内で腐敗して病気になったり、そのまま亡くなってしまったりすることもあるそうですので注意が必要です。

ここまでの過程は、気温が下がってくるとカメが自ら行うことが多いので、排せい物が出なくなるのを確認するだけで良いそうです。

飼育下でカメを冬眠させるには、土の中で冬眠させる、水の中で冬眠させると言う2通りの方法があり、水の中で行う方法の方が失敗が少ないと言われています。

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土の中で冬眠させる方法

冬眠用の水槽に湿らせた水コケ、柔らかい土などを20~30cmの深さに入れ、上に落ち葉などを敷いておきます。

そこにカメを入れると自然に潜って冬眠を始めます。

無理矢理潜らせると、窒息する危険がありますので、自然に潜るのを待つようにしましょう。

蓋をかぶせる場合は、空気穴をあけておき、乾燥しすぎないように週に1回ほど霧吹きなどで土を湿らせます。

水の中で冬眠させる方法

冬眠の準備ができたら水槽に水を足し水深を深くして冬眠させます。

水にさらした落ち葉や水コケなどを入れると隠れ場所になって良いそうです。

水深を保つために2週間に1度くらい水を足すと良いでしょう。

 

どちらの場合も、5℃を保つように注意が必要です。

5℃より下がるとカメも一緒に凍ってしまいますし、5℃以上になると寝ることも動くこともできずに体力が奪われてしまうそうですので、冬眠中でも常に温度を一定を保つようにこまめにチェックするようにしましょう。

また、明らかに様子がおかしい場合は冬眠を中断して、獣医師に相談することをお勧めします。

冬眠を中断する際は、身体に負担がかからないように2~3時間かけてゆっくりと温度を15℃~20℃位に上げてカメを起こすようにしましょう。

まとめ

飼育しているミシシッピニオイガメは、温度などを人為的にコントロールしているので、無理に冬眠させないほうが安全だと言われています。

冬眠はカメの体力を奪う大変な行為ですので、安易に冬眠させないほうが良いでしょう。

また、冬眠をさせる場合も、定期的にチェックしてカメが安全に過ごせるように管理してあげましょう。

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