クサガメを飼っていると必ず訪れる脱皮。
個体によって脱皮の回数などに若干の差はあるものの成長する為には欠かせないものです。
でも気付いたらクサガメの甲羅が白くなっているとビックリしませんか?
ただの脱皮なら問題はありませんが、脱皮と似ているものとして知られているのが水カビ。
そこでクサガメの脱皮や水カビなどの症状や見分け方について紹介したいと思います。
クサガメの脱皮について
クサガメはヘビやトカゲと同じ爬虫類の仲間です。
爬虫類は成長する為に脱皮を繰り返して大きく成長していきます。
クサガメも脱皮はしますが、ヘビなどの様な脱皮ではありません。
ゆっくりと古い角質が剥がれていくので、イメージしている脱皮とは程遠いかと思います。
脱皮とは?
クサガメの脱皮は古くなった角質が剥がれ落ちる事です。
角質の層は爪やひづめ、角などの主成分となっている硬タンパク質で一般的にはケラチンと呼ばれるものです。
ヘビなどが姿形が分かる脱皮をする理由は硬タンパク質が分泌される時期と分泌されない時期があり、分泌されない時期になると以前できた角質と次にできる角質の間に隙間が出来てきます。
これがヘビなどが姿形が分かる脱皮をする理由になります。
一方、カメには分泌される時期とされない時期がありません。
ですが、季節によって温度差が出てくると緩やかに古い角質が剥がれてきます。
脱皮と水カビ病
クサガメの脱皮はゆっくり進んでいくので、見間違える事があります。
何と見間違えるかと言うと『水カビ』です。
脱皮の際は古い角質が白いセロファンのようなヒラヒラした感じに見えますが、水カビも白いモヤモヤが出来てきます。
では脱皮と水カビを見分ける方法はどんなものがあるのか?
水カビ病って?
水カビ病の主な原因は水質悪化・日光浴不足・ストレスなどがあげられます。
簡単に言ってしまえばカメの免疫力が下がっている事です。
だからちょっとした傷などから菌が繁殖する事も可能になってしまいます。
水カビの症状
甲羅の水カビ病の症状としてあげられるのは、
- 白っぽく変色する
- 脱皮と見分けがつきにくい
- 甲羅の艶がなくなる
などがあります。
脱皮と見分けがつきにくい理由としては普段、甲羅は艶がありますが、水カビに感染すると乾燥するので、艶もなく脱皮の様に古い角質が剥がれてくる様にも見えるからです。
脱皮と水カビの見分け方は?
脱皮と水カビはとても見分けがつきにくいほど症状が似ています。
見分ける方法としては、
- 食欲の有無
健康なクサガメは食欲があります。
病気になれば食欲も減退してきますが大きな差はないのでいつもより食べないかな?と思ったら疑って見ましょう。
- 見た目での判断
健康なカメの甲羅は艶があり水カビになったカメは乾燥し艶が無くなってきます。
甲羅干しなどをしているとハッキリ分かりますので良く観察しましょう。
治療方法
重症で無ければ環境の改善だけで治癒します。
環境の改善とは水換えや日光浴などをマメに行う事です。
水換えをせず悪化したり日光浴不足によってストレスを溜め込んでしまうのも良くありません。
重症な場合は環境改善の他に患部の除去や消毒をします。
患部の除去と言っても甲羅が水カビに侵されたら治ることは無いと言われていますが、菌が残っていては意味がありません。
出来る限り取り除いてあげ消毒などの処置をしてあげましょう。
まとめ
クサガメの脱皮と水カビの見分け方について紹介しましたがどうでしたか?
見分け方についてのまとめは、
- 古い角質と水カビは似ている
- 甲羅が白っぽく変色する
- 甲羅に艶がなくなり乾燥する
- 環境の悪化や日光浴不足が原因
などがあげられます。
カメの日光浴は健康な骨や甲羅を作るために必要な事ですので、充分に日光浴の時間を作りましょう。
日光浴が出来ない環境なら照明などを使い出来る限りの対処をしましょう。
今のあなたにおすすめの記事