リクガメには寒さが大敵です。
飼育しやすいヘルマンリクガメも寒さは苦手なので、飼育して初めての冬を迎える場合はちょっと心配ですよね。
そこで、ヘルマンリクガメの冬の飼育方法と寒い冬の時期に適した温度はどれくらいなのか、冬の間の保温方法について紹介します。
ヘルマンリクガメの冬の飼育方法と温度
リクガメの甲羅の中には、甲羅の形にそったドーム形の大きな肺があります。
甲羅の大部分が大きな肺になっているので吸い込んだ空気がそのまま体温になります。
つまり、冷たい空気を吸い込めばそのまま体を冷やしてしまいます。
リクガメが肺炎や風邪になりやすいのはそのためです。
なので、リクガメの保温はかなり注意して温度管理する必要があります。
ケージ内の温度
ケージ内の温度はリクガメの種類によっても違いますが、ヘルマンリクガメの場合は、飼育ケージ内の温度の目安が、ケージ全体で日中は25℃~28℃前後、夜は18℃~20℃前後です。
湿度はおよそ60%が目安です。
特に夜は18℃より下がらないように保温することが大切です。
ケージ内の温度に変化をつける
ケージ内の全外の温度は、25℃~28℃前後を目安にしておき、ケージ内では場所によって温度が少し低めの20℃のところと、30℃前後の高温のところを作っておきます。
こうすることでヘルマンリクガメが自由に歩き回って、自分が過ごしやすい温度の場所で体温調節できるようにしてあげます。
飼育内の保温器具の種類と使い方
ヘルマンリクガメの保温には、他の爬虫類たちが使う爬虫類用の電気器具を使って保温するようにします。
爬虫類用保温球
保温球は、空気全体を暖めるものでメインで使う保温器具です。
赤外線で熱を出してケージ内の空気を暖めます。
保温球には、セラミックタイプと電球タイプがあり、光を出す昼用タイプと、昼夜兼用で使える光を出さないタイプがあり、使い方は好みで使い分けます。
また、保温用ライトは、冬は75W~100Wを目安にして、冬は個数を増やすかW数を上げて温度調整しましょう。
パネルヒーター
パネルヒーターは、ホットカーペットのように床に敷いて使うものです。
空気を温めるのではなく床の一部を保温します。
使い方としては、ケージ内の空気が保温球だけで暖まらない時に、補助として使うと熱効率がいいです。
サーモスタット
サーモスタットは必須アイテムで、保温器具の温度調整をするものです。
温度が上がり過ぎるのを防いで、自動で電源をオンにしたりオフにしてくれる便利な器具です。
保温球は、自動で温度調整ができないので、必ずサーモスタットに接続して使うようにしてください。
まとめ
冬といっても地域によって気候や温度が変わってきます。
また、急に寒くなってから慌てるよりもあらかじめ保温器具一式を用意しておきましょう。
では、この記事のポイントをまとめました。
- 夜は18℃以下にならないようにする
- ケージ全体は25℃~28℃前後にして高温や低温の場所も作る
- 保温球は75~100Wを目安に個数を増やしたりW数を上げる
- パネルヒーターを使うと熱効率が良い
- サーモスタットは必ず用意する
リクガメは、乾燥は好みますが、冬は乾燥しすぎるので、湿度もしっかり管理して霧吹きなどをうまく活用しましょう。
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