変温動物の亀にとって、日本の夏はじめじめして気温が高いので過ごしやすいとはいえない季節です。
亀の活動に最適な温度(水温)は、種類にも依りますが25度〜30度と言われています。
夏場では30度を超える地域がほとんどかと思いますので、亀を飼うなら気をつけなければなりません。
亀は日光浴を好む生き物です。
池などに生息する野生の亀もよく甲羅を干してのんびりしている風景が見られますね。
亀が日光浴をする理由
亀が日光浴をする理由は様々です。
まず体温が下がりすぎないように温めるためです。
亀は変温動物なので、自分で体温を一定に保つことが難しいのです。
それから皮膚を乾燥させて皮膚病の原因となる菌を除菌するためです。
カビの仲間が亀の手足や首に付着することによって病気になってしまうので、それを防ぎます。
または甲羅に藻が生えたり柔らかくなりすぎないようにするためです。
甲羅が柔らかくなったり、曲がってしまう病気を「くる病」といいます。
これにかかると完治することが大変むずかしいので、そうならないように日光浴をしているのです。
ですが、直射日光を浴びずとも充分な日光浴はできます。
夏場に日光浴をさせるには、どのような点に注意したらよいのでしょうか。
夏の日光浴の仕方
夏の日光浴の際に最も多い事故は、屋外の日の当たる場所に水槽を置きっぱなしにしたことで亀が熱中症になってしまうことです。
気をつけなければならないのは、水槽内の水温が上がりすぎないようにすること。
水槽用の扇風機やクーラーなどもあるそうですが、これらは値段も安くないですし、壊れやすいのが難だそうです。
頼りにしていていざ自分が不在のときに壊れてしまったら…というのも怖いですね。
夏場は曇りの日に30分ほど外に出してあげるだけでもいいでしょう。
曇りでも紫外線はあるので日光浴をすることができます。
もしくは、水槽にすだれをかけて日陰が常にできる場所を確保しておいて、軒下などの日が直接当たりにくい場所に置きましょう。
夏場の日光浴で気にしすぎ、ということはありません。
温度計を用意して、温度が下がりすぎるようなら調節しましょう。
まとめ
亀の夏場の日光浴は温度、水温の上がりすぎに注意が必要です。
なるべく直射日光の当たらない場所に水槽を置くようにして、外に出しっぱなしにすることは避けましょう。
今のあなたにおすすめの記事