ミドリガメを飼育していると、それまで普通に食べていた餌を急に食べなくなることがあります。動物にとって食べ物を口にしないのはその生育に大きな影響を与えてしまうので、飼い主さんにとっては大変気にする状態だと言えるでしょう。
ミドリガメを飼育していて餌を食べなくなるのには必ず原因が存在しています。
今回はその原因とその対策方法について紹介しますので、そのような状態になった場合には参考にして下さい。
水質が関係している場合
ミドリガメを飼育しているとすぐに水質が悪くなってしまうのですが、この水質の悪化がミドリガメの体調を悪くしてしまいます。
また水温が低くても同じように餌を食べなくなり、これは人間と同じで体調不良になれば当然に食欲が落ちてしまうでしょう。
水温に関してはミドリガメは爬虫類であり、変温動物なので水温が低くなれば動きが鈍くなり、活発な活動が損なわれます。
ミドリガメが最適と感じる水温は25~30度なので、餌を食べなくなって水温が25度以下であればヒーターなどを使用し、水温を上げてやると元気になります。
水替えも冬場はそれほど動かないので水はそれほど汚れませんが、温かくなるにつれて活発に動き出して水が汚れやすくなるので、夏場になれば毎日水替えするくらいの頻度で行ってあげて下さい。
口内炎の可能性
人間でも口の中に傷やできものができたために食べ物を食べたり、水を飲んでも痛む口内炎が発生すると食べ物を口に入れにくくなってしまいますが、ミドリガメも同じように口内炎を発症します。
ミドリガメの場合は偏った食べ物ばかりを摂取することで栄養バランスが崩れたり、肉類ばかり摂取したために陥るビタミン不足が原因になり、口内炎になると口の周りに泡のようなものが付着するのですぐにわかるでしょう。
口内炎をミドリフグが発症すると口の中が痛いので食べ物は口にしなくなり、それは口内炎が軽減するまで継続してしまいます。
ミドリガメは動物性たんぱく質が好きで、とても喜んで食べるので飼い主さんからするとどうしてもそればかり与えてしまいますが、ミドリガメのことを考えるのであれば肉類と同じくらい野菜などの植物の餌を食べさせてあげて下さい。
その他の餌を食べなくなる理由
ミドリガメが餌を食べなくなるのは体調に変化が起きた場合であり、そこには日光浴不足が大きく関係しています。
ミドリガメは日光浴によってビタミンⅮを生成しているのはわかっていますが、他にも日光から体内に必要な栄養成分を生成していると考えられています。このミドリガメの日光浴はまだ判明していない部分も多いのですが、体調に大きく関与しているのは間違いないでしょう。
また、メスの場合は産卵を控えていると食欲が極端に落ちる場合がよくあり、これは体に大きな負荷をかけているので体調不良による食欲不振ですので、産卵が終われば再び食欲は元に戻ります。
他にも急激な環境の変化でストレスが溜まっても同じように食欲が落ちてしまうので、ミドリガメの飼育には同じ状態を維持していくというのが大切になってきます。
まとめ
ミドリガメは爬虫類で人間のような哺乳類とは体の構造が大きく違っていますが、肺で呼吸する同じ生物として共通点も多く存在しています。
人間が嫌なことはミドリガメにとっても嫌であり、それのよって食欲が無くなって餌を食べなくなるのは当然です。
餌を食べなくなるのはミドリガメからの明確な飼い主さんへのメッセージなので、その声にはすぐに応えてあげるようにしてあげて下さい。
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