ウミガメはクラゲを餌として食べるということを知っていますか?
毒もあって美味しくなさそうなクラゲですが、なぜ、ウミガメはクラゲを餌として食べるのでしょうか。
ウミガメの餌はクラゲ?
意外なことにウミガメはクラゲを好んで食べます。
なぜウミガメがクラゲを餌に選んだのかというと、卵からかえったウミガメはすぐに海に帰っていくという習性があるからです。
産まれたばかりは体力も無いので餌を探しに海深く潜る事もできないので安定して泳げる水面近くで過ごします。
しかし水面近くは上からも下からも見えやすく大きな魚やカモメなどの鳥類に狙われてしまいます。
しかし、親ガメが1匹1匹面倒を見るわけにはいきません。
そこで餌に選んだのがクラゲなのです。
クラゲは多くの生物からしたら毒のある物体でしかありません。
外敵に狙われることもあまり無いのでクラゲの周りは隠れるにはうってつけの場所です。
隠れつつ餌にするという、赤ちゃんウミガメにとってクラゲはもってこいの生物なのです。
しかし、毒のあるクラゲなんかを食べてウミガメは平気なのでしょうか。
実際にウミガメが毒のあるクラゲを捕食している動画などがたくさんあります。
私もいろいろ観ました!
しかしウミガメはダメージをおっている様子は全くありません。
なぜならウミガメにはクラゲの毒に対する耐性が備わっているからです。
これにはクラゲの進化の過程も関係しています。
そもそもウミガメは毒があろうとなかろうと、クラゲを餌として食べていました。
元々クラゲの毒というのは餌となる魚を麻痺させ栄養分を補給するために身についたもので、その毒もさほど強いものではありませんでした。
そこから周りの環境が変わるにつれて徐々に毒が強くなっていき今に至るというわけです。
ウミガメはそのクラゲの毒が強くなっていく途中にもクラゲを食べていたので、ウミガメにクラゲの毒に対する耐性ができているのも納得です。
まとめ
ウミガメはずっとずっと昔からクラゲを食べていました。
卵からかえったばかりの赤ちゃんウミガメは海に帰っても中々餌を獲ることができない上に他の生物から狙われやすいので、隠れ蓑と餌の両方になるクラゲを餌に選んだと言われています。
そしてウミガメには耐性があるのでクラゲの毒は効かないのです。
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