カメは、みなさんもよく知っている動物ですね。
カメには、海で暮らすウミガメと、陸で暮らすリクガメがいます。
これらのカメには、どのような違いがあるのでしょうか。
ウミガメの進化
海で生活する「ウミガメ」の祖先は、現在、陸上で生活するカメたちと同じだと考えられています。
陸上で生活していたカメの祖先は、生活の場を、陸から海へと変えました。
そこでカメたちは、お腹の甲羅を身に付ける進化を遂げ、再び生活の場を陸上へと移したのです。
その後、カメの祖先は、背中側にも甲羅を身に付けました。
そして、陸上で生活していたカメの中から、もう一度、海へと生活の場を移した動物、それがウミガメの祖先だと考えられています。
このように、頻繁に生活の場所を変えて進化してきたという動物は、ほとんどいません。
ウミガメは、とても珍しい進化の過程を辿った動物だったのです。
ウミガメとリクガメの違いは?
陸上で生活しているカメとウミガメの違いは、何といっても、自分の身を守る方法です。
陸上で生活をするカメたちは、みなさんもよく知っている通り、自分の身に危険がせまったときには、体を甲羅の中に隠して身を守ります。
そのため、リクガメは、甲羅の中に体を隠すことができるように進化する必要があったのです。
そのため、カメの体は、柔らかいのです。
一方、海での生活を選んだウミガメは、体を隠して敵から身を守る方法よりも、速く泳いで、敵から逃げるという方法を選びました。
そのため、ウミガメの4本の足は、リクガメと比べて、大きく、そして、平たく進化しました。
ウミガメの前足は、しっかり水をかくことができるように、船の櫂のような役割を果たしています。
そして、大きな後ろ足は、船の舵のような役割を果たし、自由に方向転換をすることができるのです。
ウミガメの泳ぐスピードは、のんびりとした見た目とは違って、とても速く、驚くことに、時速20km以上の速さで、敵から逃げることもあるそうです。
まとめ
長い歴史の中で、カメは、自分たちに適した場所を求め、生活の場所を変えてきたようです。
その珍しい生態が、研究者たちの探究心を、刺激し続けているのです。
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