暖かい海を好んで生息するウミガメは、ハワイ諸島の周辺でも、たくさん観察することができます。
ところで、ハワイの海には、どんな種類のウミガメがいるのでしょうか。
ハワイでウミガメに会えるの?
ハワイで見ることのできるウミガメは、5種類。
その中でも、代表的なウミガメの種類は、「ミドリウミガメ」です。
普段は、ハワイ諸島の近くの海で、海藻などを食べて過ごしていますが、ひなたぼっこのために、海岸で、日光浴をする姿も観察できるそうです。
その姿を求めて、ハワイを訪れる観光客も、たくさんいるそうです。
産卵場所として主に選ぶのは、マウイとハワイ北西諸島。
昔から、ハワイアンたちは、ウミガメを神聖な動物として崇拝していました。
それと同時に、ハワイの人々にとって、ウミガメは大切な食糧でもありました。
このようにウミガメを食料とすることが、ウミガメの個体数を減らす要因だという声がありますが、問題は、それだけではなかったのです。
ウミガメの個体数が減っているって本当?
みなさんは、べっ甲という装飾品を知っていますか。
べっ甲は、眼鏡のフレームや、女性用のアクセサリーとして、私たちの身近なところに存在しているので、目にしたり、耳にしたりすることが多いです。
このべっ甲、実は、ウミガメの甲羅から作られているのです。
加工し易い、「タイマイ」というウミガメの甲羅は、昔から工芸品や装飾品として、私たちの生活に関わってきました。
正倉院にも、べっ甲でつくられたものが収められています。
江戸時代には、徳川家康の眼鏡のフレームとして使われていたという話もあるほど、装飾品としての価値が高く重宝されていたのです。
そのため、現代にかけて、乱獲がすすみ、絶滅危惧種に指定されたため、現在では、ワシントン条約により、タイマイの商業取引が禁止されています。
これを、好機として、ウミガメたちの個体数が増えることを、切に願います。
まとめ
現在は、とても貴重な動物になってしまったウミガメ。
動物保護条約などによって、触ったり、近付いたりすることができなくなってしまいましたが、産卵などを観察することは可能です。
みなさんも、ウミガメに会いに行ってみませんか。
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