亀の飼育において大切な日光浴。

しかし中には陸にあがりたがらない子もいます。

残念ながら水中にいたままでは直接日光を当てても必要な紫外線はほとんどカットされてしまい効果はありません。

陸にあがらない原因にはいくつかのケースがあります。

ご自身の亀さんと照らし合わせて原因を解消し、対処しましょう。

亀 水中 日光浴

亀は一生成長期?!日光浴の必要性

亀がいわゆる「甲羅干し」日光浴をする目的は主に2つあります。

ひとつは日光で体を消毒し、病気を予防したり甲羅に藻が生えるのを防ぐ為です。

日光浴をしたがらない子の場合でも、こちらは水槽を清潔に保ったり、甲羅を柔らかいスポンジで洗ってあげることで対処はできます。

問題はもう一つの目的であるビタミンD3の生成です。

このビタミンD3はカルシウムと合わせて甲羅や骨格の維持に必要な栄養素で、紫外線を浴びることで体内生成されます。

これは人間にも必要なもので、十分な日光を浴びなければカルシウムだけ摂取していても骨格は維持できません。

成人でも極端に不足すると骨軟化症などを引き起こしますが、特に骨格が成長する子供の時期に不足するとくる病や成長不全など深刻な問題になることがあります。

亀の場合はその甲羅が骨組織なので、成長と維持の為には生涯を通じて十分な日光を浴びることが必要になります。

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考えられる原因と日光不足の危険サイン

私自身30年来亀を飼っており、いろんな子と接してきましたがその性格は意外に個性的です。

総じて良く言えば慎重、悪く言えば臆病でものぐさなところがありますが程度はそれぞれで違います。

陸にあがらない原因もそんな性格の違いに起因することがほとんどです。

これはどの子もそうでしたが、飼い始めの頃はみんな陸にあがろうとしません。

環境に慣れていないせいですが、順応するまでの時間は千差万別です。

もしあなたが亀を飼い始めたばかりならば、すぐに心配せずにしばらく様子を見てあげましょう。

ただし、文字通り「見続ける」というのは逆効果なので要注意。

慣れるまでは「必要以上にかまわない」ということがコツです。

テレビ番組「はじめてのおつかい」のように、遠くから見守りましょう。

また、物理的な問題として水槽内のレイアウトが原因となる場合もあります。

陸の水際の作り方や石島の場合は大きさなどを今一度見直してみるといいかもしれません。

ものぐさな性格の強い子の場合、上がりにくい陸だったときにはすぐにあきらめて、その後挑戦しようともしない子もいます。

ただいつまでも様子をみていて、日光不足になってしまってはかわいそうです。

甲羅が柔らかくなる、デコボコしてくる、苔や藻が生えるなどした場合は注意信号ですので、水槽から出して日向を歩かせたり、水の入ってない容器に移し替えて直射日光をあてるなどして対応しましょう。

まとめ

亀にとって日光浴は大切なものですが、その慎重な性格からなかなか自分から陸にあがろうとしない場合も多くあります。

特に単体で飼う時には安心して陸にあがるようになるまで長くかかることもあります。

しかし水中では日光浴の目的である紫外線がカットされてしまいます。

その原因は亀の性格にあり、それは個体によって千差万別の個性があります。

つまり問題の原因を探ることはすなわちご自身の亀さんを知ることにつながります。

注意信号や対処がわかっていれば焦る必要はありません。

対人関係でコミュニケーションを重ねながらゆっくり関係を育んでいくのと同じように、じっくりと様子を見ながらご自身の亀さんがどんな子なのかを理解してあげましょう。

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