ミドリガメは陸ガメではないので水の中に入らなければ悪影響が発生するのですが、時々ですが水に入りたがらないことがあります。

短時間であればそれほど気にならないでしょうが、それが長時間に渡って水から出ていると飼い主さんからすれば気になってしかたないでしょう。

今回はミドリガメが水に入りたがらなくなる原因とその対策方法についてご紹介します。飼われているミドリガメが水に入らなくなったら、その対策の参考にしてみて下さい。

水質の問題

海中生物の中には汚れた水質を好む種類もいますが、それは本当に一部の種類に限られ、ほとんどの生物はきれいな水質を好み、ミドリガメもきれいな水を好む動物であり、水に入らない場合には水質が悪化していることが考えられます。

ミドリガメ 水 入らない

水質というのは見た目もですが、それよりも目に見えない微生物やバクテリアの増殖の方が問題であり、ミドリガメは水に入ると体調に変化を感じるために入らないようにしている可能性がでてきます。

人間が見えない空気で細かな塵やゴミが待っていれば違和感を感じることと同じであり、ミドリガメの場合は排せつ物が多く微生物やバクテリアが発生しやすいため、水に入らないことは比較的多く発生するでしょう。
そのためあまりにも長く水に入らないようであれば、まず水替えを行ってみて下さい。水を新しくすると、水に入ってくれる可能性は高くなります。

日光浴の環境の問題

ミドリガメは水中動物ですが爬虫類なので、水中から完全に出ても長時間の生育が可能です。特にミドリガメは日光浴のために陸上に上がることが多く、この日光浴によって食べ物や自分の体内では生成できないビタミンDを作り出しています。

ビタミンDは骨を作るカルシウムを吸収する働きがあり、吸収されたカルシウムが骨や歯を作るので、とても重要な栄養素です。

このビタミンDが不足すると水に入らなくなるのですが、ビタミンD不足と水に入らない関連性についてはきはっきりしていませんが、この関係性は高くなっています。

ビタミンDの生成には日光の中でも紫外線が大きな役割を果たしていて、この紫外線は窓ガラスや水を透過すると90%以上カットされてしまうので、日光に直接当たらせてあげなければ意味が無いのです。時間があれば日光に直接当ててあげ、ビタミンDを補充させてあげるようにしてあげて下さい。

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水に入らないことでの影響

ミドリガメは分類上はリクガメではないので水の中にいるのが普通なのですが、水質などの問題から水の中に長時間に渡って入らない場合には、当然ながらいい状態だとは言えません。

懸念するのは皮膚の乾燥であり、この乾燥がひどくなると甲羅や爪が変形し、皮膚病を発症する可能性が高くなります。

他にも水中で生息している動物は多くが体内から微生物が体に付着して増殖するのを防ぐための体液を出しているのですが、その体液の調節機能がおかしくなってうまく出なくなると、水中の微生物がそのまま皮膚に付着するために別の病気が起きる危険性もあります。

飼い主さんが上から水をかけてやってもあまり意味がないので、自発的に水に入りたくなるように水替えを行ったり、水温や日光の差し込み具合や時間など、あらゆる手段を講じてみることが大切になります。

まとめ

水中生物が水に入らないというのは大問題であり、放置していてもどうにかなるものではないので、入らない原因を調べて改善しなければいけません。

病気になってから対処しても遅いので、ミドリガメが水に入らないのは何か飼育環境が悪いという予兆であるのは間違いないため、何が悪いのか考えてみて少しでも早い対応が重要です。

水中生物にとって水はとても重要なものなので、その状態を常に最適にしてあげるのが飼い主さんの役目だと言えます。

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