クサガメは初心者でも飼育しやすいと言われる水棲ガメですが、まったく病気にかからないわけではありません。
中でもカメの鎧のような甲羅も病気にかかることがあります。
この記事では、クサガメの甲羅の病気、原因と対策についてまとめています。
クサガメに多い病気は皮膚病
クサガメが一番かかりやすい病気には、皮膚病(水カビ病)があげられます。
水カビ病とは?
水カビ病は、皮膚の小さな傷などから原因菌となる真菌(カビ)に侵される病気です。
この真菌は日常的に存在するいわば常在菌で、健康なクサガメには影響を与えることはありません。
しかし、クサガメが弱っていたり傷を作っている場合にこの病気にかかってしまうことがあります。
そのことから、クサガメの皮膚病は主に飼育環境に問題があることが原因とも言われます。
どんな症状?
- 皮膚が白っぽく変色している
- もやっとした白いカビのようなものが生える
- 発症部位は手足や首の付け根が多い
- 悪化すると皮膚がただれたり炎症を起こす場合もある
クサガメの皮膚病は甲羅にも発症する
皮膚病(水カビ病)は皮膚だけではなく、甲羅にも発症することがあります。
甲羅の場合はどんな症状?
- 甲羅が白っぽくなる
甲羅だけ発症の場合は、命にかかわることは無いと言われていますが、皮膚の場合は命にかかわることもあります。
甲羅が感染していても、初期の場合は水に濡れた状態では見た目分かりにくいです。
日光浴やバスキング中の甲羅が乾いている時に観察することが重要です。
※バスキング、バスキングライトとは日光浴が必要な種のためのライトです。
対策方法は適切な飼育環境を作ること
クサガメが皮膚病にかからないようにする対策は、適切な飼育環境を作ることです。
特に水質、水温管理、日光浴が重要となります。
また、カメは基本単頭飼育が好ましいのですが、複数飼いの場合はカメにストレスがかかっていることもあります。
様子を見ていていじめられたり元気がないような場合は単独飼育にしてあげることも対策となります。
クサガメは丈夫だが幼体は病弱
クサガメが飼育しやすいと言われる理由のひとつに、「丈夫だから」というものがあります。
実は成体(大人のカメ)は丈夫で、クサガメは同じ水棲ガメであるイシガメに比べると皮膚も丈夫で皮膚病もかかりにくいと言われています。
しかし幼体(子ガメ)の場合は話が別で、幼体のクサガメの皮膚はデリケートです。
そのため、成体の飼育時よりも環境管理や甲羅干しが重要になり手間もかかりますが、しっかりとその時期に生育することができれば成体時の飼育はしやすくなります。
まとめ
クサガメの成体は丈夫であることから飼育しやすいと言われますが、飼育環境によっては皮膚が侵される病気になってしまいます。
逆に言うと、適度な環境を保って日光浴をさせてあげれば滅多に皮膚病にはならないとも言えます。
初期であれば飼育者さんの治療で改善されるので日頃の観察も重要となります。
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