亀はもともと頑丈な生き物ですが、家で飼育していると汚れた水を使用してしまったり、水質が亀に合わなかったりと飼育環境によって皮膚病を発症する場合があります。
今回は、ミドリガメが皮膚病を発症してしまった時の治療方法をご紹介します。
亀が発症する皮膚病の主な原因について
まず皮膚病を発症してしまう環境ですが、主に飼育ケースに入れている水質や日光浴不足などに原因があります。
水を交換せずに長期間そのままにしておくと菌が発生して亀に取って飼育環境が良いとは言えません。
あとは除菌効果がある日光浴が不足していたり、ストレスが多い中での飼育も亀が皮膚病を発症してしまう原因に繋がりますので、飼育には細心の注意を払う必要があります。
多くの飼育者が悩む皮膚病の一種「水カビ病」
亀を飼育している方で良く聞く皮膚病の中に「水カビ病」というものがあります。
初めてこの症状を見た人は病気と気付きにくく、結果そのまま放置してしまう恐れがあります。
まず、水カビ病とは外傷や寄生虫によって傷ついた箇所に菌が入り、患部を炎症させてしまう病気です。
亀の場合は皮膚と甲羅に発症する可能性があり、それぞれ見た目の症状が違います。
皮膚の場合、皮膚が白っぽくなったり、ただれたような炎症を起こすのが特徴です。
特に手足、首の付け根に発症しやすいです。
あとは意外と知らない方がいらっしゃいますが、甲羅にも水カビは発症します。
こちらも皮膚と同様に白っぽくなる特徴があります。
初期の段階で発見し、すぐに治療すれば問題ありません。
特に甲羅は初期症状を見逃してしまっても命に関わることは少ないですが、皮膚の場合は発見が遅れてしまうと取り返しがつかない状況にもなり兼ねませんので、異常があれば乾いた状態で注意深く観察してあげてください。
ミドリガメの皮膚病(水カビ病)にイソジンは効くの?
イソジンと言えばキズ薬として使用しますが、ミドリガメの皮膚病を治療するのに使う方がいるのを知っていますか?
では早速、イソジンを使った治療方法をご紹介しましょう。
- まず、傷口に入った菌を殺菌するために水温を28℃から30℃程度まで上げます(高温にし過ぎると亀が弱ってしまうので様子を見つつ行ってください)。
- 次に濡れた部分を乾燥させます。カビは紫外線に弱いので日光浴か紫外線ライトを使用してあげると良いです。ただし、日光浴の場合は熱中症になる場合があるので日陰を作ってあげることを忘れないでください。
- 最後に、10倍程度に薄めたイソジンをスポンジなどの柔らかいものに染み込ませて患部に塗って完了です。目や口に入らないように気を付けつつ広範囲に塗ってあげると尚良いです。
皮膚病は1日で治る病気ではありませんので、毎日1回以上は行ってください。
もちろんやり過ぎて逆に亀が弱ってしまう場合もありますので、様子を見つつ行うようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回ご紹介したイソジンを使用しての治療方法は広く知られていますが、もし状況が悪化したり、発見した時に重症だった場合はすぐに獣医へ相談することを勧めます。
ですので日ごろから注意深く観察し、病気の早期発見をするように心がけてくださいね。
今のあなたにおすすめの記事