20世紀後半から本格的に輸入されるようになり、現在ペットとして人気のミドリガメ。
初めてミドリガメを飼育する方で、冬場の飼育方法に困った方は多いのではないでしょうか。
寒くなるにつれてミドリガメは食欲が落ち、活発ではなくなります。
また、絶食になるケースもあり、飼育方法について悩んでしまうでしょう。
しかし、これはカメが冬眠の準備を始めているからなのです。
では、なぜカメは冬眠をするのか?
なぜ、冬眠前に食欲が無くなってしまうのか?
なぜ冬眠をするのか?
カメは、ワニやトカゲと同じ爬虫類であり、爬虫類は体温を一定で保つことができない変温動物です。
外気温に合わせて自分自身の体温も変化します。
自ら調節することのできない為、外気温が下がるとともに、体温と体の機能も低下した状態になります。
この状態で冬を越すことが「冬眠」です。
カメは気温や水温が15度以下になると活動が鈍くなり、5度前後になると自ら冬眠を始めます。
また、冬眠前(外気温が下がり始める頃)は食べる量が徐々に減っていきます。
冬眠前に食べ過ぎてしまうと、冬眠中に腸内に残っている食べ物が腐敗し、冬眠中・冬眠後のトラブルに繋がってしまいます。
徐々に食べる量を減らすのは、腸内の食べ物を減らすことが目的なのです。
冬眠するときは水中もしくは陸の土に穴を掘る場合の2パターンがあります。
では、水中で冬眠する場合、カメはどのように呼吸するのでしょうか?
冬眠中どのように呼吸をしているのか?冬眠のメカニズムとは?
爬虫類は全て基本的には肺呼吸をしています。
当然ミドリガメも肺呼吸の為、通常は定期的に水面に顔を出して呼吸をします。
しかし、冬眠中に関しては、皮膚呼吸をしています。
水の中にあるわずかな酸素を、皮膚等から吸収することで呼吸をしています。
冬眠中は、活発量が少なく、必要な酸素量が少なくてすむ為、水中での冬眠でも生きていけます。
まとめ
ミドリガメは、水中での冬眠の場合でもしっかりと呼吸をしています。
体温を調整するためには冬眠は必要なことです。
外気温が下がり、ミドリガメの食欲が下がることもありますが、食べないことは心配事ではありません。
ミドリガメをペットとして飼育する場合は、心配を減らすため冬場の飼育方法を事前に確認するようにしましょう。
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